今回の「FEEL 潤！！」は、昨年にも行った小鳩会訪問の模様をスペシャルレポート版でお送りいたします。


～小鳩会事務長・中山氏に聞く～

また今年も高田騎手にお越しいただいて、ポップコーンとかき氷と花火を楽しませていただきました。
ポップコーンの機械が壊れて動かなくなってしまいましたけど、カセットコンロを出して豆を炒めてポップコーンを作ってくださって。
かき氷のシロップもたくさん用意していただき、子供たちも大喜びでおかわりをして「いろんな味を食べたよ」と言っていました。

花火も昨年と同じように、たくさん用意していただきました。
今年は、幼稚園年少児の小さい子たちも参加したのですが、その子たちも手で持つ花火をさせてもらいました。
最後は見たこともない「こんなの売ってるんや！」というくらいの豪華な打ち上げ花火もあって、私たち職員もビックリしました（笑）。

昨年に比べると、直接触れ合って遊ぶ時間が短かったのですが、花火をするためにホールから外へ移動する僅かな時間にも、
子供たちが高田さんたちのところに行って、抱っこをしてもらっていました。

最後にホールに集合してお礼を言って解散しましたが、子供たちは「また来てね」と何度も言っていました。
高田さんたちが去年と同じように「かしこくしていたらまた来るよ」と言ってくれたので、子供たちもかしこくしながらまた楽しみに待っていると思います。

凄く楽しませてもらって、夏休みの最後にとても良い思い出が出来ました。本当にありがとうございました。
お体に気を付けて、これからも頑張ってください。
子供たちも応援しています。


～高田潤騎手に聞く～

去年に続いて、今年も小鳩会にお邪魔しました。
今年のメンバーは僕とマナブッち(酒井学騎手)と大ちゃん(松田大作騎手)と厩務員さん2人の計5人で伺いました。
いやー、5人では人手がたりませんでしたね！
去年来て僕たちの顔を覚えてくれている分、子供たちの馴染みも早くて、初めからガンガン来ましたから（笑）。
メッチャ大変で、記事に掲載する用の写真を撮ることも出来ませんでした(T_T)

子供たちが食事を済ませたあとのおやつ代わり的にポップコーンとかき氷を用意したんですけど、またこのポップコーンの機械がね…、ショートしたんですよ、準備段階で。
準備してたら「プスン、プスン」とか言って…。
だからカセットコンロとフライパンを2つずつ借りて、2人がかりで豆をポコポコ炒めてポップコーンを作りました。
かなり苦戦しましたよ(笑)。

かき氷の売れ行きも凄かったですよ！
業務用のシロップを3本と練乳も持って行きましたけど、全部使いきって、乳児院に残っていたシロップまで使いましたからね。
40人くらいの子供たちを相手にひたすらポップコーンとかき氷を作り続けて、ホンマ、屋台の兄ちゃんて感じでした。
メッチャ大変でしたけど、それだけ喜んでもらえるとこっちも嬉しいですよ。

花火も凄かった。
手で持つ花火が、次から次に無くなっていきましたから。
あと、今年は打ち上げ花火を更に強力なのにしたんですよ！
メッチャデカくて、重さも2キロくらいあるヤツで(笑)。
音も「ブゥオゥーン！」ってでっかい音やったから、泣いてしまった子もいました。
花火が終わってホールに戻ったあとも、抱っこしたり遊んだり、子供たちがワンパク過ぎて（笑）。
もう先生たちも止めきれないぐらい、収拾がつかんくらいに盛り上がりました。

こうやって、子供たちと触れ合って一緒に遊んで、気持ちが一つになるというか、みんなと一体感のある感じが凄く良いですね。
僕とマナブッチは去年経験していて、この素晴らしさを知っていましたけど、大ちゃんは初めてだったから、いたく感動してました。
大ちゃんは仲良いんですよ。
いつもこの時期は札幌に行ってますけど、今年は小倉で乗っていて栗東にいたので「ちょっとこういうことやるから手伝ってくれへん？」って聞いたら「いいよ」って快く答えてくれて。
帰りには大ちゃんも「潤、凄いことやってんねんな。大変やったけど、逆にこっちが感動したわ」って言っていたから、声を掛けて良かったな、と思いました。
厩務員さんも「良い経験をさせてもらいました。また機会があったら声を掛けてください」と言ってくれて。
やっぱりこういう行事は心から協力してくれる人たちと一緒にやらないと意味がありませんからね。

小さい子たちが多いし、花火をやるから、子供たちが火傷したりケガをしないように注意しました。
大きな事故がなくて本当に良かったです。
事故らしい事故といえば、大ちゃんが4、5歳の子たちにコカされてたことくらいですかね。
大ちゃん、マジでコカされてました（笑）。
小さい子たちが1人2人くらいなら、全然大丈夫ですけど、一斉に寄ってこられると凄いパワーがありますからね。
思いっきりコカされてました。

自分で企画したのは今回で2回目ですけど、まだスムーズな運営が出来ませんでしたね。
何かと忙しくて準備期間が1週間くらいと短かったことと、当日の人手不足やポップコーンの機械の故障などでバタバタになってしまいました。
でもそれでも何とかやり遂げることが出来て良かったです。
子供たちの成長が凄くて「1年経つのは早いな」と思いました。
去年はかき氷のシロップを選ぶのにモジモジしていたような子が、今年は「メロンちょうだい！」ってハッキリ言えたり、恥ずかしがって話さなかった子がよく話すようになっていて。
1年でこんなに変わるなんて、子供って凄いなと思いました。

また来年もやりたいですね。
次は時間も長くして、お昼からずっと屋台を出したりゲームをしたり、本当の縁日みたいな規模でもやってみたいです。
花火も今年はかなりのものを打ち上げましたからね…、次は本物の花火職人を呼ぼうかな（笑）。
規模が大きくなればそれだけ人手が必要になりますけど、僕のコラムを読んで賛同してくれる関係者も多かったので、そういう人たちと上手く協力して。

滋賀県には小鳩会以外にもこのような施設があるので、出来れば他のところにも同じように回りたいんですけど、なかなか接点が無くて…。
小鳩会みたいに、日本騎手クラブ関西支部として接点があると、やりやすいんですけどね。
ただ、逆に言えば、それだけ施設がたくさんあるということは、同じような境遇の子供たちがそれだけ多いんですよね。
出来るだけ、いろんな所に行って、一人でも多くの子と触れ合って楽しい時間を分かち合いたいと思います。