日経新春杯

京成杯

クリプトグラム

(牡5、栗東・藤原英厩舎)

キングカメハメハ
チアズメッセージ
母父サンデーサイレンス
通算成績9戦5勝
重賞勝利 16年目黒記念(G2)
連対時平均馬体重468kg (最高:480kg) (最低:456kg)
前走時馬体重476kg
POINT軸を広めに立っているので、トモが流れ気味に見えるが問題はない。目黒記念からの休み明けとなるが、太め残りもなく腹回りは引き締まっている。全体のシルエットが綺麗な馬で、見栄えのする好馬体。筋肉の張りもブランクを感じさせず、冬場ながら毛艶が光っているように代謝も良好。藤原英厩舎は叩いての変わり身に定評があるのだが、初戦からいきなり動けそうな好仕上がり。勝ち負けに期待。11日の調教中に転倒、出走回避となりました

モンドインテロ

(牡5、美浦・手塚厩舎)

ディープインパクト
シルクユニバーサル
母父ブライアンズタイム
通算成績13戦6勝
連対時平均馬体重480kg (最高:492kg) (最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT背と胴の長さが平行に近く、スパッと切れる脚は無いが長く良い脚を使うタイプ。よって京都外回り適性は高い。アルゼンチン共和国杯時からの大きな変化・成長は見られないが、冬毛も伸ばすことなく体調はキープしている。ただ絶好調とまでは映らず、ややパンチに欠ける印象。

ヤマカツライデン

(牡5、栗東・池添兼厩舎)

シンボリクリスエス
ヤマカツオーキッド
母父ダンスインザダーク
通算成績26戦5勝
連対時平均馬体重524kg (最高:536kg) (最低:510kg)
前走時馬体重532kg
POINT<今週のイチオシ>長距離を主戦場にしている馬にしては脚がやや短めで、シルエットは2000mくらいが得意な中距離馬タイプに映る。筋肉量はオープン馬として平均くらいだが、馬体の張りはなかなかのもの。背中のラインに対して胴回りが長めなのは活躍馬に多い特徴。冬場とは思えないような毛艶で黒光りして見せている。体調はかなり良さそうなので、あとは他馬との能力関係だけ。このメンバーならデキの良さで争覇圏内だろう。

ミッキーロケット

(牡4、栗東・音無厩舎)

キングカメハメハ
マネーキャントバイミーラヴ
母父Pivotal
通算成績11戦3勝
連対時平均馬体重475kg (最高:478kg) (最低:468kg)
前走時馬体重472kg
POINTキングカメハメハ産駒らしく、皮膚を薄く見せる筋肉の張りで、バランスの良いシルエット。見た目から馬っぷりの良さが伝わってくる。直飛で身体も柔らかく、長く良い瞬発力を維持することが可能。スピード能力も高い馬なので、本質的には2400mではなく、2000mのほうが向くだろう。今回は菊花賞からの休み明けとなるが、サトノダイヤモンドに迫った神戸新聞杯の時と比較するともう一息といったところ。一度使って良くなるはずで、ここはあって押さえまでとした。

レッドエルディスト

(牡4、栗東・笹田厩舎)

ゼンノロブロイ
ショウダウン
母父Darshaan
通算成績7戦2勝
連対時平均馬体重501kg (最高:502kg) (最低:500kg)
前走時馬体重506kg
POINT3歳時から成長次第で大きなところが獲れる、と評価してきた馬。菊花賞時と比較してトモの筋肉量、張りが良化。少しずつではあるが、確実に成長していると見ていい。スラッとしたムダ肉の少ない馬体はいかにもステイヤー。休み明けとなるが全体に引き締まっているし、太めは感じられない。後駆に緩さを残す馬なので、下り坂で勢いを付けられる京都コースはプラス。上位争いが期待できそうだ。

ダコール

(牡9、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
アジアンミーティア
母父Unbridled
通算成績46戦7勝
重賞勝利 15年新潟大賞典(G3)
連対時平均馬体重461kg (最高:480kg) (最低:450kg)
前走時馬体重486kg
POINTクビがやや短めで、ディープ産駒にしてはピッチで走るタイプ。小脚が使える代わりに長く脚を使えないのがネック。腰高の体型で、こういった馬は腰の甘い馬が多く、急坂を苦手とする。直線平坦の京都は向く舞台。9歳を迎え、馬体の張りに衰えを感じるようになってきた。また、腹回りに若干余裕があるのも気になるところ。ここでは厳しい戦いになると言わざるを得ないか。

マイネルスフェーン

(牡3、美浦・手塚厩舎)

ステイゴールド
マイネジャーダ
母父Jade Robbery
通算成績7戦1勝
連対時平均馬体重436kg (最高:438kg) (最低:432kg)
前走時馬体重438kg
POINTステイゴールド産駒らしく、小柄ながら整ったシルエット。迫力は感じられないが、全体のバランスはなかなかのもの。前脚が長いので、数字以上に大きく見せている。距離は延びて良いタイプで、ゆくゆくは長距離路線での活躍を期待する。2歳時に7戦を消化し、かなりハードなローテーションではあるものの、毛艶も悪くないし、細く映るところもない。基礎体力がしっかりしているのだろう。曲飛で加速力もあるので、中山のような小回りはプラス。ここでも好勝負が期待できるだろう。

アダムバローズ

(牡3、栗東・角田厩舎)

ハーツクライ
チャチャリーノ
母父Unbridled’s Song
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重494kg (最高:502kg) (最低:490kg)
前走時馬体重504kg
POINT雄大な馬格のハーツクライ産駒で、立派な腹袋は母父のアンブライドルズソングが出ている。寝繋ぎなので道悪はノメッてしまいそう。3歳になったばかりで腰高な面があり、完成はまだまだ先。それでも500万を勝ち切っているように胸前、トモの筋肉は水準以上のものがある。O型コースで2勝を挙げているが、脚が長めなので本質的には広いコースの方が向いているはず。冬毛も生えず、毛艶も良好なので体調面に不安は感じられない。欲を云えばもう少し馬体の張りが欲しいところ。今回は相手までとした。

ジェードグリーン

(牡3、美浦・栗田徹厩舎)

カンパニー
ドレスデングリーン
母父アグネスタキオン
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重461kg (最高:464kg) (最低:458kg)
前走時馬体重462kg
POINT腰高で背が伸び切っておらず、まだまだ未完成。とはいえ、写真をズームして見てもらいたいのだが、胸前~肩のラインにかけて血管がくっきりと浮いており、馬体の張りは相当なもの。これで筋肉量が増えてくれば楽しみな1頭。直飛でトモ脚が長く、胴の造りもゆとりがあって距離延長はむしろプラス。背中には銭型も浮いており、基礎代謝の良さが感じられる。幼い部分を残しているので、急坂の中山でパワー負けしてしまわないかが唯一の不安。坂さえ凌ぐことができれば首位争い。

サーベラージュ

(牡3、美浦・堀厩舎)

ヴィクトワールピサ
アスペンアベニュー
母父トワイニング
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重490kg (最高:490kg) (最低:490kg)
前走時馬体重490kg
POINT<今週のイチオシ>デビュー戦は好位から上がり最速で楽々抜け出して3馬身半差の快勝。見栄えのする馬体で、特に胸前は盛り上がっていてかなりの筋肉量。トモはまだ成長段階にあるが、それでもこの中なら上位といえるレベル。新馬戦の前は緩い雰囲気もあったのだが、一度使われたことによって全体に引き締まってきた。放牧明けとなるが、薄っすらと肋が浮いていたように、このレースに向けてしっかりと調整されてきた。パワーのあるタイプで中山も向くはず。ここは勝ち負けを期待したい1頭。

コマノインパルス

(牡3、美浦・菊川厩舎)

バゴ
コマノアクラ
母父フジキセキ
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重459kg (最高:464kg) (最低:454kg)
前走時馬体重464kg
POINTクビが細くて長く、大きな振り幅で走る馬。バゴ産駒は傾向が掴みづらいのだが、この馬に関して云えば胴と背中のラインが平行になっており、平均的に長く脚を使うタイプ。完成度はまだ低く、このメンバーの中でも推せるほどではない。冬毛が伸びてきており、毛艶は正直良く見せない。体調は平行線。この中間で冬毛が抜け、代謝が良くなるような変わり身があれば良いのだが。

イブキ

(牡3、美浦・奥村武厩舎)

ルーラーシップ
ピサノドヌーヴ
母父アグネスタキオン
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重462kg (最高:462kg) (最低:462kg)
前走時馬体重466kg
POINTルーラーシップ産駒にしては華奢なタイプで、いつもスラッと見せている。素軽さ、スピードが感じられるシルエットだが、パワーはやや見劣りする。馬体の大きさに対して脚が長いので、広いコースをノビノビと走らせることがこの馬の能力発揮に繋がるとみた。今回は小回りコースにどう対応するかがカギになる。休み明けとなるが、特に太め残りはない。しかし毛艶はあまり良く見せないので、体調はあくまで整ったというところか。一度使ってからの変わり身に期待。

アサギリジョー

(牡3、美浦・相沢厩舎)

ジャングルポケット
メイクヒストリー
母父サンデーサイレンス
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重490kg (最高:492kg) (最低:488kg)
前走時馬体重486kg
POINT数字以上にたくましく見える馬体で、筋肉量はかなり多い。パワーを要する荒れ馬場、坂のあるコースは上手そう。脚元も立ち繋ぎ、蹄も立っており道悪適性もあるはず。ただその分、トップスピードでは劣る面がある。肋が浮き気味で、極端に細いというわけではないが、これ以上は減らしたくない。毛艶は至って普通といったところで、すこぶる好調子というわけではなさそう。重賞の舞台でどこまでやれるか。

日経新春杯

京成杯

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