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「極力、内々を回るようにはしていますね。外を回った分だけ絶対に無駄ですものね。最後ハナ差の接戦になった時に、絶対にコーナーロスが差となる。そこを詰めて行ったら勝てる訳ですから」


-:フォーム、構え的には手綱はけっこう短く持つようにされているのですか。そういう印象を受けたのですが?

極:短く持っています。昔はもっと長かったですね。鐙はもっと短くて。

荻野極

-:段々詰めていったと。

極:短くする利点として、一番良いことは操縦性が上がるんですよ。馬をコントロールしやすくなるメリットはあるのですが、“当たり”というか、馬をリラックスして走らせるには、あんまり手綱が短いというのは、逆にデメリットに繋がると思うんですね。長手綱の方が馬の体を大きく使えるので、リラックスして走りやすいとは思うのですが、まずはコントロールしないと馬をリラックスして走らせることはできないと思うので。コントロールできないとそれは周りの方に迷惑を掛けますし、コントロールしきるといった点から折り合いを考えないといけないので、とにかく自分は今、馬をしっかり御しきるという意識から、手綱を短くして姿勢も安定させていくようには意識していますね。デビュー当時はそういった意識が欠けていたと思いますし、分かっていなかったので、2年目になって、もっと分かるようになったという意識はありますね。

-:2年目でそれだけ考えているのは成長じゃないでしょうか?

極:でも、みんな考えていると思いますけどね。

-:2年目の同期同士でそういう話はしないですか?

極:あの乗り方が、この乗り方が、と騎乗フォームについては話さないですけどね。それこそそれぞれ乗り方のスタイルがあると思うので、一概には言えないと思いますし。それに、僕は色々な乗り方があって当然だと思います。色々なタイプの馬がいるように一つではないと思うので。逆に言うと、馬の性格や馬の体型に合わせた乗り方に、自由自在に変えられる人が一番強いと思います。これと言って一つに固執しないで、多彩な乗り方ができる方が僕は良いと思うので、手綱が短いだけじゃなくて、それこそ手綱が長くても乗れるようにというのはありますね。

荻野極

▲「モレイラ騎手を参考にしている」と自身も語るように馬にピッタリと張り付くような騎乗フォームの荻野極騎手

-:場合によっては、そういう風に長さを調整したりすることもありますか?

極:もちろんありますね。それは、自分が乗りやすいからという理由で決めつけるのではなくて、馬の癖や体型にも合わせて鐙の長さももちろん変えますし、手綱の長さも変えます。それこそフォームも変えないといけませんし、その馬に合いやすいフォームというのがもちろんあると思うので、これといって決めている訳ではないですね。

-:観ていて、インへの意識が強いのかなと思うのですが、それはどうですか?

極:う~ん、そうでしたか?成績的にあとちょっとの馬がいた場合、通常の勝ち馬と同じ進路を取っていたら、と思います。最後にほんの僅かに届かないという馬に声を掛けてもらうこともありますし、もちろんずっと2着、3着でというのもいるので、そこを詰めるのはどうしても距離ロスを少なくしないといけないので、イン突きで……。でも、そんな場面はありましたか?

-:インを突くというよりは、道中はインにいて最後に外に出してというパターンが目についたのでね。

極:極力、内々を回るようにはしていますね。外を回った分だけ絶対に無駄ですものね。最後ハナ差の接戦になった時に、絶対にコーナーロスが差となる。そこを詰めて行ったら勝てる訳ですからね。それは、意識していますね。

今夏は小倉へ 惜敗続きだった昨年の雪辱を

-:この夏の目標を聞かせていただけますか?

極:夏は小倉で乗る予定なのですが、去年は小倉の成績が極めて酷かったです。1勝、2着14回という悲惨な結果で、1回しか勝っていないので……。

-:ある意味、2着14回はすごい……。

極:勝ち切らないと喜ぶ方はいないですから。だから、僕ができるのはとにかく勝つことだと思うので。やっぱり期待を込めて僕を乗せて下さった方々のためにも、しっかり成績を残して、結果として示せるように、今はひたむきに頑張っていくしかないと思うので、とにかく成績を上げるということを目標に頑張ります。

-:ちなみに芝とダート、長距離と短距離ではどちらの方が良い・好きという傾向はありますか?

極:成績としては、1800mダートの成績が良かったり、2000mの芝が良かったり、長距離の方が相性は良かったりするのですが、特に得意意識、苦手意識というのはないので。

-:今の段階では。

極:そうですね。そんな得意、苦手というのがあったら、まずダメだと思うので、特に意識しているところはないですかね。ただ、ここが得意というのはないですが、ただ一つ言えるのは、左回りが得意というのは言えると思います。なぜか左回りの競馬場の成績が良いというのはありますね。阪神、京都が右回りなので、それを言ってどうなのかとは思いますけど……(笑)。

-:まあ、俺はこれから大舞台(東京)で乗れるぞ、ということで良いんじゃないですか?

極:そうですね(笑)。

荻野極

-:馬自体も、右回りよりも左回りが得意という馬の方が多いのではないでしょうか。

極:そうですね。基本人間とか馬の体の構造上、普通はそうなので。とにかく今は得意、不得意なく、今は頑張るだけなので。

-:ちなみに、ファンや関係者からどういう愛称で呼ばれていますか?

極:関係者は「極(きわむ)」がほとんどですね。たまに僕の名前を「きわみ」だと思っている先生もいますけどね(笑)。

-:嗜好品の商品名みたいな(笑)。

極:色々な商品で僕の名前と同じ字を使っているメーカーさんもありますね(笑)。それもまた名前に目が付くということは良いことだと思うので、競馬界でも目立つメリットもあるはず。目立つということは自分の言動も慎重にいかないといけないと思うので。

-:でも、コメントもパフォーマンスの一つだと思うので。

極:そうですけどね。僕はそういう派手なことはやらないと思います。何かあったら怖いですからね(笑)。

「アキトクレッセントはまだ良くなる余地や伸びしろはあると思いますし、前走以上の状態で迎えるというのは保証できると思うので」


-:ヤジはまだ受けることはありませんか?

極:ありますが、パドックで叫ばれるというのはあまりないです。そういったことも含めてお客さんありきの商売なので。逆にそういったお客さんが本当にいてくれないと、競馬熱も盛り上がらないですしね。勝ったら喜んでいただけますし、そういったやりがいもあるので、そこはしょうがないのかなと思います。とにかくヤジを飛ばされないような騎乗をするということが最優先になると。

-:中山でも、ぜひヤジを味わって下さい。

極:そうですね。中山に行ったことがないので。中山ってそんなにすごいですか?性格上、僕はどんなに言われても気にしないですけどね。

-:あそこは聞こえやすいですからね。でも、怖いものなしですね。

極:それこそ僕は言われても気にならないですね。結果として出していかないと示しが付かないのでね。今はとにかく成績を出すことですね。

「極(きわむ)」の名前が目立つのは良いこと

荻野極

-:このインタビューを載せていただく頃に行われるプロキオンS(G3)にはアキトクレッセント(牡5、栗東・清水久厩舎)で挑まれますね。

極:前走もほぼ勝ったような印象を与えるレースでしたが、相手(エイシンバッケン)がちょっと違いました。でも、まだ良くなる余地や伸びしろはあると思いますし、前走以上の状態で迎えるというのは保証できると思うので。それこそ馬も生き物なので、急にテンションが変わったりだとか、状態が変わることはもちろんなのですが、なるべくベストコンディションで迎えられるように先生も調整してくれると思いますし、継続して乗せてもらっているので。逆に言えば、乗り慣れているので、変な失敗はできないですからね。相手も揃いますし、変に緊張せず、落ち着いて乗れたらと思います。

-:重賞初制覇も楽しみにしています。最後に、好きな女性のタイプは?

極:タイプですか~?(笑)女性のタイプは年下が良いですね。可愛らしい子が好きなのでね。僕は上から来られるとウッとなるので。年下でちょっと控え目くらいの(笑)。今は募集中です。

-:最後は若者らしい?意見も伺いましたが、今後もケガには気をつけつつ頑張ってください。

極:ありがとうございます。

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