皆様、こんにちは!先週はサッカー日本代表が決めてくれましたね!見事ホームでオーストラリアを倒し、ワールド杯出場を決めました。初戦を落とした時はどうなることかと思いましたが、見事ジンクスを破り出場した日本代表には大きな拍手を送りたいと思います。そして、結果を出すだけでなく、若手メンバーを大胆に起用し結果を出した監督にも大きな賞賛を送りたいと思います。戦略やメンバーを実際に試すには試合しかありません。しかし、練習試合だけでは計れないことも沢山あります。

それは競馬でもそうです。調教では出していなかった馬の癖や走るフォーム、馬場適性など、全てが本番でしか分からないことも沢山あります。だからこそ、馬に対して決めつけをするのではなく、色々レースで試し、最高の結果を出すためにトライしていくのがホースマンも必要です。毎回書きますが、皆様にとっては1レース1レースが勝負です。しかし、コメントなどを読み、今回は試すレースかどうかも見極めるポイントにしてもらえたらと思います。

それでは先週の競馬を振り返りましょう。夏競馬最終週ということで、全競馬場で行われた重賞競走ですが、特に目を引いたのは札幌2歳Sと新潟記念でした。札幌2歳Sではオルフェーヴル産駒ロックディスタウンが見事、重賞初制覇となりました。オルフェーヴルにとっては子供の初重賞となり、初年度から怪物の子供は怪物と見せつける結果となったのではないでしょうか。競馬も盤石のレースとなりましたし、着差以上に力が違う内容だったと思います。陣営も新馬の勝ち方をみて、すぐに方向をこの重賞に合わせたのは流石と言うしかありませんね。

ロックディスタウン

新潟記念ではタツゴウゲキが重賞連勝で勝利しましたね。スタート一番、内ラチ沿いの馬場が悪いことを考え、素早く先手を取った秋山君とタツゴウゲキ。ウインガナトルが中々、内へ入らない中、やっとポジションが決まると、そのままの隊列で迎えた4コーナー。早めに飛び出し、外のいい馬場を目がけていったタツゴウケキが、外から迫るアストラエンブレムを半馬身の差で下し、見事サマーチャンピオンを決定させました。前回の代打騎乗から一転、秋山君と息の合った走りで見事な勝利だったと思います。

秋山真一郎騎手のコンビで新潟記念を制したタツゴウゲキ

②着に入ったアストラエンブレムは、またもや半馬身差に迫ったところから耳を絞り、尻尾をふっていまいましたね。母父のウォーエンブレムは若い牝馬にしか種付けができなかったように、どこか気難しい気性を引き継いでしまったとしか思えませんね。ブレーキをかけても勝てる特別戦ではなく、重賞になればシャドーロールやチークピーシーズ、もしくはブリンカーなどで相手関係なしに自分の走りに集中させることが、この馬のこれからの結果を出せる出せないのポイントになるのではないでしょうか。

先週の競馬ではひとつ気になることがありました。それは採決内容です。はっきりと新潟の採決は意味が私には分からないことばかりでした。まず、土曜11Rでは勝った田辺君に対し7万円の罰金となっていました。これは田辺君の動きと後ろの騎手の動きがかぶってしまったため起こった内容でしたが、そこまで酷くは感じない内容で、少し金額としては大きかった気がします。距離としても空いてましたしね。

そして、日曜5Rではレースを見ていると、これはミルコ騎乗停止か?と思った内容でしたが、パトロールビデオを見てびっくりしました。3頭併せで真ん中にいた岩田君の馬の脚が上がり、内へもたれ、ミルコの後ろに入った瞬間にミルコは外へと馬を出しました。本来ならば戒告があるかないかだなと思っていると、なんと騎乗停止一歩手前の10万円の罰金となっていました。ファンの皆様にもJRAのHPより見せているにもかかわらず、この採決内容はミスとしか思いようがありません。

採決レポートにも内の馬が斜行したためにスペースがなくなったと書いてありますが、先に外の馬がもたれているのが映っていますからね。力で勝ったにもかかわらず、この採決内容ではファンの皆様には邪魔をして勝ったんだろと映ると思いますが、そうではないですからね。一度出した採決内容は取り下がることはありません。しかし、ビデオまでファンの皆様が見れるようになった以上、しっかりとした内容を示してほしいと思います。サッカーもミスジャッジでゴールが認められないこともありますが、これも同じような嫌な気持ちとなる採決内容でした。

今週はプロのジャッジに期待しながら阪神・中山開催を楽しみましょう。中山では2日続けて重賞が、阪神ではサマーシリーズ最後となるセントウルSが行われます。全てを挙げるときりがないので、私の注目馬をレース毎に紹介します。まず紫苑Sではライジングリーズンに注目しています。中山の変則コースに、最後の鋭い脚の使いどころがポイントになりますが、楽しみな一頭です。その他にはディアドラルヴォワールも注目です。京成杯AHではダノンプラチナマルターズアポジーセントウルSではダンスディレクターファインニードルに注目しています。開催替わり、皆様間違えずに競馬場へ!!