競馬ラボスタッフY(以下Y):もう来年の3歳クラシックも決まったかもね。

ライター野中(以下野):ワグネリアン(牡2、栗東・友道厩舎)のレースですよね。

ワグネリアン

Y:いくらペースが遅かったとしても、上がり32秒台は出せないでしょう。

野:確かに、あの2頭は抜けていたとは思いますし、重賞戦線に乗ってくるかも知れませんが、ディープインパクト産駒を夏場にデビューさせていいことがあるかどうか。大体、6~7月にデビューしたディープインパクト産駒でGI勝った馬っていないんですよ。8月に入るとヴィルシーナとかサトノアレスとかサトノアラジンとかいますけど。

Y:意外といないものなんだね。

野:昨年位からディープインパクト産駒の仕上げが早まっているところはありますが、基本的にゆっくり仕上げた方がいいタイプの産駒が多いはず。今や破竹の勢いでOPにいったシルバーステートも7月デビューで、その後に故障してしまいました。

Y:今年はダノンプレミアム(牡2、栗東・中内田厩舎)とかワグネリアン、2着のヘンリーバローズ(牡2、栗東・角居厩舎)含めて有力だと思うけどな。

ダノンプレミアム

野:この辺りは秋の馬次第としかいいようがありませんよね。秋の方が大物というのは変わっていないと思います。

Y:どちらにしても注目馬なのは間違いないでしょう。今週も芝中距離戦の新馬が各地で行なわれるよね。

野:マイル戦ですが、土曜中京5Rのトゥザフロンティア(牡2、栗東・池江寿厩舎)は注目している人が多いことでしょう。父がロードカナロアで、母がトゥザヴィクトリー。兄のトゥザクラウンとは違うところを見せて欲しいものです!

Y:素直に褒められない人だよね。普通にいい馬じゃないの?

野:ひとつ気になるのは母トゥザヴィクトリーが19歳時に誕生した仔なんですよね。今は繁殖牝馬の寿命も延びていますが、ピーク時の勢いが伝わっているかどうか。某専門紙上だと上から下まで◎が並んでますが……。

Y:ほかに不安材料でもあるの?

野:ルメール騎手が函館で騎乗しているとはいえ、ホワイト騎手って期待度が微妙でしょう。

Y:いやいや、そういうこと言っているの野中君だけだって。

野:そうなのかなー。結局、期待馬で騎手がコロコロ変わるのは信用できないというか。ホワイト騎手は短期免許な訳だから、どこかで乗り替わる訳で。それだったら、乗り替わることのない騎手を起用した方がリスクは減りますよね。

Y:まぁ、一理あると思うけど、勝ちたいこそからの起用ともいえるよ。

野:いい悪いは別にして、そういった意味ではウインヒストリオン(牡2、栗東・五十嵐厩舎)の方が面白いと思いますよ。今週、松岡騎手は土曜日に中京で騎乗して日曜日は函館。ウイン系はマイネル軍団系ですが、土日ともウインの有力馬に騎乗します。しかもヒストリオンは軍団が得意とするスクリーンヒーロー産駒!

Y:マイネルアーリーはこけたけどね……。

野:(涙)。それを言われると辛いのですが、軍団の期待馬=柴田大騎手、松岡騎手というのは非常に分かりやすいと思うんです。調教も動いてますし。

Y:確かに強敵かもね。他にもMデムーロ騎手が騎乗するロードトレジャー(牡2、美浦・小島茂厩舎)や話題のKTレーシングが送り込むアップファーレン(牝2、栗東・友道厩舎)もいて意外と混戦模様かも。

野:日曜函館5RはノーザンF系が2頭出走するのに、ルメール騎手が騎乗するジェネラーレウーノ(牡2、美浦・矢野英厩舎)が注目でしょう。しかもスクリーンヒーロー産駒。

Y:マイネルアーリーは負けたけどね。

野:しつこい人だな~(苦笑)。ジェネラーレウーノは美浦の坂路でも目立っていましたが、今週の函館ウッドの時計が2歳馬離れしたもの。乗り込み量も豊富だし陣営も自信が高いのかと。補足すると、ノーザンF系は2頭出ているんですが、ノストラダムスを所有する岡浩二オーナーはノーザンF率が高くない馬主さんです。馬場幸夫オーナーはノーザンF率の高い馬主さんですが、ハッピーオーキッド(牝2、美浦・手塚厩舎)は恐らく預託でしょう。

Y:なるほどね。ルメール騎手がジェネラーレウーノに騎乗するっていう時点で期待度が分かるのかも知れないね。

野:ルメール騎手に合わせて使うノーザンF系の馬がいなかったってということでしょう。

Y:同じく日曜福島5Rは?

野:うーん、やはり福島って近年、あまり重視されていないのかなとは思いますよ。かつてはアパパネとか出た開催ですが……。ただ、サンデーRは1頭でも多く勝ち上がらせたいというのが色濃く出るクラブなので、ギルトエッジ(牡2、美浦・中川厩舎)は有力でしょうね。ノヴェリストの見極めも現在のところまずまず上手くいっている。もっと、デビューは遅いかと思いましたが、マイル以下でも走っているし、この2000m戦で勝ち上がるとさらに評価が上がるかも知れませんね。

Y:GIレーシングのラカージェ(牡2、美浦・大竹厩舎)もノヴェリスト産駒だよね。

野:結局、社台グループではノーザンFが抜けているかと。

Y:ずいぶん、あっさりとまとめたな。

野:丸田騎手クラスには頑張って欲しいのですが、上も走っていませんしね……。

Y:その辺りは黙っていた方が確かに良さそうだ。

野:同じノヴェリストならマイネルシクザール(牡2、美浦・高橋裕厩舎)は興味ありますね。柴田大知騎手騎乗ではありませんが、父ノヴェリスト、母父ダンスインザダークという血統の馬が2歳7月の段階で動くのかどうか。

Y:確かに、いかにも重たそうな馬が走るようだとノヴェリストは人気種牡馬になるかも知れないね。

野:何だかんだと1~2勝する産駒は多いかも知れません。

Y:先ほど、ディープインパクト産駒は早期にデビューさせない方がいいというような話もあったけど、来週以降も続々とデビューを予定しているよね?

野:サンデーRで藤原英厩舎のグレートウォリアー(牡2、栗東・藤原英厩舎)は8月中旬の新潟開催でデビュー予定。母ノーブルジュエリーで社台RHのノーブルカリナン(牝2、栗東・友道厩舎)も8月上旬の新潟開催の芝1600m戦が予定されているとか。直系クラブではありませんが、東京HRもデビュー間近の馬は抱えていますね。

Y:この辺りをどう読み解くかというのもPOGを観戦する上ではチェックしておきたいね。