今週より京都、東京の最終開催がスタート。ここでPOG人気馬が大量デビューすると前回書いたが、その中でも目玉と見ていたリライアブルエース(牡2、栗東・矢作厩舎)が、膝の裏が腫れたため、再度放牧に出されてしまった。検査をしたところ異常は無かったようなので良かったが、今年はポルトフォイユ(牡2、栗東・高野厩舎)が屈腱炎、マカヒキ(牡2、栗東・友道厩舎)が鼻出血で休養、アストラエンブレム(牡2、美浦・小島茂厩舎)は馬体減で休養など、有力馬にアクシデントが連発している。この先、どの馬も無事に行ってもらいたいものである。

ポルトフォイユ

▲屈腱炎からの早期復活が待たれるポルトフォイユ


さて今週だが、主役は松永幹厩舎。セレクトセールの頃から注目されていた2頭が同週デビューとなった。
まずは京都2000m戦に出走のロイカバード(牡2、栗東・松永幹厩舎)。
「血統馬らしく、バネがあっていい動きをします。追い切りも重ねる毎に良くなってきましたし、レースでどんな走りをするか期待しています」と松永幹師。
その話通り、CWでは上がり1Fを12秒0でフィニッシュし、併せたアムールブリエを軽くあしらった。母はアメリカの殿堂入りも果たした歴史的な名牝で、セレクトセールでは2億4000万円で落札された超高額馬。初戦はもちろん、先々まで注目される馬となろう。鞍上は武豊騎手。

ただ同レースには、セレクトセールの高額馬がもう一頭。2億3000万円で落札されたサトノダイヤモンド(牡2、栗東・池江寿厩舎)だ。
「パワーとスピードの両方を兼備している。来年のクラシックを目指していきたい馬だし、先々まで楽しみ」と兼武助手。
最近速い時計を出さなくなった池江寿厩舎なので、調教時計はロイカハードに見劣るが、動きのほうは悪くないようで、初戦から走れるというのが厩舎のジャッジ。ただ先々はともかく、デビュー戦はロイカハード優勢の感が強い。

ロイカバード
牡、栗東・松永幹、ディープインパクト×アゼリ
POGシメイ

サトノダイヤモンド
牡、栗東・池江寿、ディープインパクト×マルペンサ
POGシメイ

サトノダイヤモンド

▲高額馬同士の対決で注目のサトノダイヤモンド(併せ馬外)


松永幹厩舎のもう一頭の有力馬は、京都の牝馬限定1600m戦に出走のラルク(牝2、栗東・松永厩舎)。牝馬ながらセレクトセールでは1億4500万円の値がついた良血馬だ。こちらもCWで上がり12秒を切る時計を出しており、ディープ牝馬らしい瞬発力が見込める。近親にはミッキーアイルがおり、桜花賞候補に名を連ねるか。

ここは結構なメンバーになりそうで、他にもアパパネの半妹パローマ(牝2、栗東・角居厩舎)、フライングアップルナイスミーチューの半妹ロサモスカータ(牝2、栗東・橋口弘厩舎)、秋華賞2着レインダンスの仔マーシフルレイン(牝2、栗東・宮厩舎)も出走予定。ただ1週前調教を見る限り、ラルクが一歩リードしている。

ラルク
牝、栗東・松永幹、ディープインパクト×ライラックスアンドレース
POGシメイ

パローマ
牝、栗東・角居、ディープインパクト×ソルティビッド
POGシメイ

ラルク

▲POGでも注目の高額馬ラルク(写真内、武豊騎手騎乗)


東京は、京都のように高額馬が連発といった派手な馬はいないが、好調教馬が多く、活躍馬登場を期待していい。東京芝1800戦では、ケルベロス(牡2、美浦・大江原厩舎)の評判が高い。
「新馬戦を勝ったモーゼスと同じか、それ以上に雰囲気が目立っている。肉体面が成長してくれば更に良くなりそうだが、いい馬であることは間違いない」と、厩舎も力が入る。
10月15日のウッドでは66秒と水準以上の時計をマークし、すでに能力の一端は見せており、鞍上に横山典騎手を迎え、万全の構えだ。

芝の中距離戦だけあって他の出走馬もなかなか濃い顔ぶれ。ウインドオブホープ(牡2、美浦・鹿戸雄厩舎)は、先日のサウジアラビアロイヤルCを勝ったブレイブスマッシュ(牡2、美浦・小笠厩舎)とは従兄弟同士。ウッド68秒4-12秒4(馬ナリ)と鹿戸厩舎にしてはなかなか速めの時計が出ているあたり、この馬も初戦から動けそうだ。

ゼーヴィント(牡2、美浦・木村厩舎)も、ウッド4Fから54秒5-12秒3と終いにいい時計が出ている。ここへきて集中して走れるようになってきたとのコメントもあり、精神的な成長が見受けられる。

東京芝1600m戦は、グリントオブライト(牝2、美浦・戸田厩舎)が有力。運動量の多い戸田厩舎は、それほど派手な時計を出さないが、それでもウッド68秒前半の時計を馬なりで出せており、合格点をつけられる。体が小さいので、もう一回り大きくなれば、更に楽しみは増す。

ケルベロス
牡、美浦・大江原、ディープインパクト×モーニングタイド
POGシメイ

ウインドオブホープ
牡、美浦・鹿戸雄、スクリーンヒーロー×オンマイマインド
POGシメイ

グリントオブライト

▲戸田厩舎期待の1頭グリントオブライト


続いて新規入厩馬。POGでは中位人気だったエールデュレーヴ(牝2、栗東・須貝尚厩舎)は、近親にレーヴディソールらがいるお馴染みの一族だ。

ダノンフェイス(牡、栗東・大久龍)は、母が阪神牝馬S勝ち馬。

デナリ(牡、美浦・田村)は、母、そして祖母ミルフォードスルーが重賞2勝の活躍馬。きょうだいも結果を残しており、半姉のオウケンサクラは桜花賞2着、フィーユドゥレーヴが函館2歳S勝ち、そして半兄のヤマノウィザードは新馬、500万を楽勝して、青葉賞を3着と活躍馬が多数出ている。

また新規ではないが、ゲート試験後放牧に出て再入厩となったケイブルグラム(牡2、美浦・国枝厩舎)は、ルージュバックの半弟で、POGでも上位で指名された注目の一頭。心身ともにまだまだ物足りないところもあるようだが、美浦の調教でどれだけ変わってくるか。順調に行けば、東京の最終週あたりでデビューとなる。

ダノンフェイス
牡、栗東・大久龍、キングカメハメハ×アイアムカミノマゴ
POGシメイ

デナリ
牡、美浦・田村、マンハッタンカフェ×ランフォザドリーム
POGシメイ

ケイブルグラム

血統から大きな期待がかかるケイブルグラム