これまではデビュー馬情報を中心に展開してきたが、新馬戦も終わったので、このコーナーも衣替え。2歳の新馬戦が始まるまでは、3歳戦線の話題を幅を広げてお伝えしていきたい。基本的には今週の3歳戦の見どころ、話題の3歳馬の近況、そして2歳馬の情報も出てきたら触れていきたい。

今週は毎日杯(G3)がメイン。皐月賞(G1)マカヒキ(牡3、栗東・友道厩舎)、リオンディーズ(牡3、栗東・角居厩舎)、サトノダイヤモンド(牡3、栗東・池江寿厩舎)の壁が厚く、毎日杯のメンバーでは厳しい感じ。ここはNHKマイルC(G1)日本ダービー(G1)に向けてのレースと考えて良さそうだ。

能力的にはスマートオーディン(牡3、栗東・松田国厩舎)が抜けていると思うが、折り合いが難しく、一歩間違えば共同通信杯の二の舞も。馬券を買う場合は、人気なら軽視、人気が落ちたら買いというタイプだ。

他のメンバーでは、安定した差し脚のレプランシュ(牡3、栗東・高野厩舎)が馬券圏内に入るのは堅いと見ている。

ただ個人的には、毎日杯よりも、牝馬限定の500万ミモザ賞(中山)と君子蘭賞(阪神)に目が行く。というのも、先週のフラワーC(G3)で有力と見ていたビッシュ(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)、パールコード(牝3、栗東・中内田厩舎)、コルコバード(牝3、美浦・木村厩舎)、シャクンタラー(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)が除外。恐らく、この4頭は2つの500万特別のどちらか(原稿を書いているのは、特別レース登録前)に使うと思われる。どの馬もオークストライアル、そしてオークス本番で馬券になる可能性のある馬なので、よく見ておいたほうがいい。

特に注目はビッシュ(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)。セレクトセールでは牝馬にして8000万円近い高額がついた評判馬。デビューは2月21日の東京。重馬場でタフな舞台だったが、上がり2Fを12秒3-11秒8の加速ラップで、5馬身差の楽勝。そもそも加速ラップの出にくい東京、しかも重馬場での結果だから高く評価する必要がある。初戦から無理をしない鹿戸雄厩舎なので、まだまだ伸びしろは十分残っており、ぜひオークス(G1)に出てきてほしい馬。2戦目も大いに期待したい。

ビッシュ

▲新馬戦を見事な末脚で制したビッシュ 次走が楽しみだ


デビュー戦で注目はシャレードスマイル(牝3、栗東・須貝尚厩舎)。半兄が先の京都記念勝ち馬サトノクラウンという良血で、この馬の結果によっては、次の2歳馬(牡、父ディープインパクト)のPOG人気が更に高まることになる。レースは26日の阪神芝1400m未勝利戦か、27日の中京芝1400m未勝利戦を予定している。

既出走馬だが、未勝利戦では馬券的な面も含めて、26日中山のダート1200m未勝利戦を予定のウォリアーズクロス(牡3、美浦・国枝厩舎)も楽しみな一頭。10月の東京ダート1600mの新馬戦で3着、次戦のダート1600m戦の未勝利戦は11着と大敗したが、距離が長かった感が強い。

中間は以前よりもいい動きで変わり身も見せており、距離短縮された1200m戦で見直したい。

なお話題のPOG人気良血馬エルプシャフト(牡3、栗東・角居厩舎)は来週か再来週のデビューを予定。春のクラシックには間に合わないだろうが、秋へ向けて期待したい。