京都はコロナシオンを筆頭に良血馬揃い!

今週の目玉は、京都の芝1800m戦に出走を予定している名牝ブエナビスタの初仔コロナシオン(牝2、栗東・池添学厩舎)だ。

「時間をかけてじっくり調整してきた。これだけの血統馬で、乗っていてもまだギアを持っていそう」と池添学師のコメントにも高い期待感が窺える。早くからこのレースを目標にしていたので仕上がりも順調。1週前のCW調教では(以降、各馬の調教時計は主に1週前のもの)5Fから67秒9-12秒7(一杯)。派手な時計こそ出ていないが水準のものは出しており心配はなかろう。鞍上はルメール騎手。

有力2歳馬を多数管理する池江厩舎は、今週も期待馬のサトノシャーク(牡2、栗東・池江寿厩舎)を京都芝1800m戦でデビューさせる。「500キロある大型馬。ディープインパクト産駒にしては少しモサっとした体型だが、走らせるといいフットワーク」と池江師。2週前の調教は物足りなかったが、1週前は66秒9-12秒3(一杯)と大型馬らしく調教を積むにつれ変わって来た。

母オジャグワはアルゼンチンのG1ホースで、2年連続当国の古馬牝馬チャンピオンに輝いている。今年のダービーでワンツーしたマカヒキとサトノダイヤモンドは、ともにディープインパクト×アルゼンチン血統の配合。この流れに乗りたい。

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CWで併せ、順調に乗り込まれるコロナシオン(中)(写真は9/29のもの)

血統ならレッドオルガ(牝2、栗東・藤原英厩舎)も注目。兄のリディルクラレントレッドアリオンサトノルパンは重賞ウイナー、全姉のレッドアヴァンセもエルフィンSを快勝している。調教もCWで68秒3-12秒2と動いており、兄姉に続く活躍を見込める。

アドマイヤプリヴ(牡2、栗東・友道厩舎)も、母が活躍馬モンローブロンド、近親にロジユニヴァースがいる良血。一杯に追っていないので調教時計は目立たないが、まだまだ変わり身の余地があり、最終調教によっては上位候補に伸し上がるだろう。

前日の京都ダート1800m戦は、皐月賞馬イスラボニータの半弟イスラドラーダ(牡2、栗東・高野厩舎)が、まさかのダートデビュー。「大型でパワータイプ」ということが理由のようだ。ただ坂路での動きは重く、デビュー戦は厳しいか。

東京は関西に比べるとどうしても地味だが、日曜日の芝1400戦に出走するシーソルティキッス(牝2、美浦・奥村武厩舎)は、3冠牝馬アパパネの全妹と血統的にも注目。

「前向きな性格でそのあたりに注意しているが、素質を感じさせる。小柄だがいいフットワーク」と奥村師。坂路で51秒5の好時計を余裕をもってマークしているように、スピード能力も感じられる。鞍上は北村宏騎手を予定。

同レース予定のサンタアズライト(牡2、美浦・栗田徹厩舎)は、シーソルティキッスのような血統的な売りはないが、ウッドで4F52秒台を楽々マークしており、好勝負が期待できる。

同日の芝1800m戦は、池江厩舎がアラハバード(牡2、栗東・池江寿厩舎)を送り込んできた。母のマトゥラーはオルフェーヴルドリームジャーニーの半妹でPOGでも人気になったが、デビューしてすぐに屈腱炎で引退。その母の分までも頑張ってほしいところだが、調教は同僚のペルシナンナイト、ヴィニーに大きく遅れてしまった。今週どこまで詰めてくるか。

土曜日の東京マイルは、坂路で51秒1の時計を出したシーエーパイロット(牝2、美浦・勢司厩舎)が仕上がり上々。近親はリンドシェーバー(朝日杯FS)、アドマイヤコマンド(青葉賞)など古い馬が多いが、この馬の活躍で一族に新しい風を起こしたい。

ネームユアポイズン(牡2、美浦・国枝厩舎)もウッドで67秒台を馬なりでマークし、上位候補に名乗り。母のリッスンポイズンはドイツの2000ギニーを勝っている。

ダートの1400戦は外国産馬のバスカヴィル(牡2、美浦・二ノ宮厩舎)。1週前のウッドは一杯で70秒台と時計がかかったが、9月21日のウッドでは68秒台を馬なりでマークしており、もっと動ける馬。近親にレッドルーファス(4勝)がおり、ダートデビューも合っている。

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OP馬の兄姉らに続く活躍が期待されるレッドオルガ

東西トレセンに有力評判馬が入厩!大当たりを引くならここからか!?

今週から新潟も開幕。芝1400m牝馬限定戦は、ネオフレグランス(牝2、美浦・中舘厩舎)が坂路で53秒0-12秒3を楽にマークし、初戦から行ける態勢。フィップル(牝2、栗東・平田厩舎)も重い坂路で上がり12秒5を出していれば合格点だ。

新規入厩にはディープインパクト産駒が続々登場。カデナダムール(牝2、栗東・矢作厩舎)は、リアルスティールラングレープロディガルサンの半妹でPOGお馴染みのきょうだい。当初は体が小さいことが懸念されたが、今は460キロ台まで増えている。

オーロラエンブレム(牝2、美浦・小島茂厩舎)は、母が秋華賞勝ち馬のブラックエンブレム、半兄に札幌2歳S勝ち馬ブライトエンブレム、素質馬アストラエンブレムがいる。兄は体質の弱いところがあったので、そこはチェックしたい。

パールズシャイン(牝2、栗東・池添学厩舎)は、全兄が重賞ウイナーのラストインパクト、近親にはキズナファレノプシスビワハヤヒデナリタブライアンとG1馬が並ぶ。

最後はハナレイムーン(牝2、美浦・堀厩舎)祖母は安田記念、マイルCSを勝った名牝ノースフライト、全兄にデビューから2連勝したキロハナがいる。

再入厩組も、アルアイン(牡2、栗東・池江寿厩舎)、クリアザトラック(牡2、栗東・角居厩舎)とPOGで上位人気になったディープ産駒がデビューへ向けて調整が始まっている。マカヒキ、サトノダイヤモンドがデビューしたのも秋の京都。このあたりに「大当たり」が混ざっているような気がする。

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今やPOGでお馴染みラヴズオンリーミーの牝駒・カデナダムール