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水上学のGⅠ血統プロファイリング

【オークス】過去10年・トレンドジャッジ

基本的には桜花賞組が優勢なレースだが、年によって何頭が馬券になるかはバラバラ。また桜花賞の着順はあまり関係がない。

フローラS組が連対する条件はハッキリとは見えないが、重箱の隅を突けば、桜花賞馬が不在か、あるいは桜花賞馬に距離不安が明らか、あるいはレース内容も低レベルレースだった場合が大半。なおフローラSの連対馬だけが対象になる傾向が濃い。

スイートピーS組を含む中2週は【0-0-1-25】。3着が1回あるだけだが、4,5着ならソコソコあり、スイートピーS組から気になる馬がいたら1頭だけ組み込む程度か。なお中1週は【0-0-0-11】だ。

桜花賞の上がり最速馬が出走した際は【3-1-0-4】。連対率5割だが、ただし連対した4頭は全て桜花賞4着以内だった。

フローラSの上がり最速馬は【0-2-1-3】で勝てていないが、馬券には要マーク。それ以外のレースでの上がり最速は、ほとんど関係ない。

血統傾向はバラバラ。サンデー系が強いとしか言えないが、出走数もおびただしい。断片的に過去に好走していた配合例を拾うしかないが、しいていえば母の父はヨーロッパ血統の方が優勢である。ハッキリした例外はルージュバックくらい。

乗り替わりだった馬は【1-2-1-60】。枠は不問と考えていい。

桜花賞組が優勢、着順はあまり関係ない
フローラS組は他組次第だが連対馬が優勢
中2週、中1週と間隔が詰まると苦戦の傾向
フローラS上がり最速馬は要マーク
サンデー系強い、母父ヨーロッパ血統優勢
乗り替わり組劣勢、枠は不問

【オークス】過去10年・連対馬血統

今年のポイントは?

ソウルスターリングの桜花賞と、距離適性をどう評価するかがポイント。また今年の桜花賞馬レーヌミノルの距離適性をどう判断するか。

フローラSのレベルは水準以下、スイートピーSは例年よりやや上だった。

近5年で3勝、2着3回のディープインパクト産駒が今年は2頭しかいない異例の年。代わりにどの血統を採るか。ハービンジャー産駒とハーツクライ産駒がやたら多いが、それだけ前哨戦が瞬発力ではなく持続力やパワーが求められたということだろう。

なお桜花賞の上がり最速はディアドラ、フローラSはモズカッチャン。

今週末は雨の不安はなし。良馬場と見ていいだろう。スローからの上がり勝負になるか。

【オークス】有力馬・血統MMチャート

ソウルスターリング 9点

(牝3、美浦・藤沢和厩舎)


圧倒的な人気を背負って3着だったことで、評価が手のひら返しになっているきらいがあるが、あれだけ外を回っての0秒1差はむしろ負けて強しと見るべきだ。自分の反省でもあるのだが、桜花賞は馬場云々より走り過ぎたチューリップ賞の反動が大きかった。その辺を危惧しなかったのは片手落ちだったが、今回は間隔も空いて本来の姿で出られる。問題は距離だが、フランケルの配合自体は2400どんとこいだし、母スタセリタは仏オークス(2100m)、ヴェルメイユ賞(2400m)の2冠、北米のG1も2勝した。欧州の王道を固めた世界的良血で、欧州向きのオークスにはむしろ合っている。東京もクリアしており、今度こそだろう。

リスグラシュー 8点

(牝3、栗東・矢作厩舎)


父ハーツクライからはヌーヴォレコルトが出ている。また母の父アメリカンポストは、意外とオークスで好走例が出ている「ミスタープロスペクターを経由しないネイティヴダンサー系」である。欧州色が濃い母方で、傾向はピッタリだが、距離延長が一概にプラスになるとは限らない。

アドマイヤミヤビ 7点

(牝3、栗東・友道厩舎)


ハーツクライ産駒としてはヌーヴォレコルトが勝っている。ただヌーヴォと異なるのは、母の父がダート兼用血統であること。祖母の半弟がディープインパクトという良血ではあるのだが、意外とディープの近親が期待ほど出世していないのも気になる。距離は問題ないと思うが、デリケートな面もあることが桜花賞で出てしまい、連下候補としたい。

レーヌミノル 6点

(牝3、栗東・本田厩舎)


ダイワメジャー産駒でも、プレストウィックやメイショウカドマツなど2400m級で活躍している馬もいるのだが、この馬の場合は母方もスピードの持続力が強い。父がディープインパクトやハーツクライならまだしも、ダイワメジャーでこの母方の配合だと、さすがに高い評価はできない。

モズカッチャン 7点

(牝3、栗東・鮫島厩舎)


フローラSは上がり最速。馬券の押さえは必要だろう。そして桜花賞馬に距離不安が想定される年だけに、なおさら買いたい要素がある。フローラSは時計から見たレースレベルは水準以下だったが、この馬自身は狭い所に怯まないメンタルの強さを見せ、数字に表れない長所が出た。まだ底も見せていない。果たして初のハービンジャー産駒のG1馬となるか。課題は今回初めて強い相手と戦うことと、この10年のフローラS組が圧倒的に関東馬優勢であること。例外は10年前のベッラレイアと、デニムアンドルビーしかいない。

水上学が注目の伏兵馬・血統MMチャート

フローレスマジック 6点

(牝3、美浦・木村厩舎)


フローラSは4キロ減ではあったが、何とか間に合わせたということで正直八分程度。それで3着できたのは能力の高さと見るか、相手やレースレベルが低かったからと見るべきか。全姉ラキシス、全兄サトノアラジンの良血で、持ち味は切れ。勝ち切るにはパワーの裏打ちが欲しいところ。母の父もダート色が強い。

ブラックスビーチ 6点

(牝3、栗東・角居厩舎)


今年のスイートピーSは後半の脚の持続力を問われる、近年にない好内容だった。その中で揉まれながら直線で切れたのがこの勝ち馬。着差はわずかだったが、内容は完勝だった。祖母の半兄がアグネスデジタルという血統で、しぶとさはある。ただ少し母方のダート色が濃いか。勝ちはないと思うがヒモには警戒。

ホウオウパフューム 5点

(牝3、美浦・奥村武厩舎)


前走のフローラSは、久々を差し引いても物足らない内容だった。軽い芝への適性が今イチだったこともある上に、その前までの相手関係も手薄だったのかもしれない。正直、変わり身もないわけではないが、強調できる要素は血統面から薄い。

ディアドラ 6点

(牝3、栗東・橋田厩舎)


ハービンジャー産駒なのでG1での勝ち切れなさは付きまとう。桜花賞上がり最速には一定の評価を与えるべきだが、ただ6着だったということ、さらに何と言っても中1週での輸送競馬。クリアすべき壁は厚い。個人的にヒモには入れておくが、大きな期待は寄せづらい。

ハローユニコーン 8点

(牝3、栗東・鮫島厩舎)


血統面から穴を探せばこの馬か。父はハーツクライ、そして母の父はヌレイエフ系パントルセレブルで、ハーツにヌレイエフ系という配合はヌーヴォレコルトと同じ。また母の母はフローラS勝ちで、しかもオークスとも縁のあったミルジョージを父に持つ。牝系は準在来の古いもので、一族にはメジロブライトらがいる。田辺が継続して手綱を採るのも不気味。

アドマイヤローザ 7点

(牝3、栗東・梅田智厩舎)


※抽選により除外※ハービンジャー産駒はG1での勝ち切りは苦しいが、何と言ってもエアグルーヴ一族の超名門。近親にドゥラメンテやルーラーシップらがいる。フローラSでは終始外を回らされながら最後までシッカリ伸びており、巻き返しはありそうだ。問題は母の父がダート色が強いことと、乗り替わり。

ヤマカツグレース 6点

(牝3、栗東・池添兼厩舎)


先行し、巧く立ち回って粘り込んだフローラS。半兄はヤマカツエースで、脚の持続力は強い。ただノーマークの前走と違い、今回はよほど展開に恵まれないと厳しいのではないか。

モーヴサファイア 7点

(牝3、栗東・池添学厩舎)


半兄はブラックスピネルだが、近親にはマリアライトやリアファル、ダンビュライトらがおり、欧州的な底力に富んでいる。母の父アグネスデジタルに欧州の血統の要素は薄いが、この牝系なら多少は補えるだろう。ソコソコの相手に揉まれてきており、複穴に面白い。

オークス

勝ち切るかどうかは別にして、桜花賞で人気を裏切ったソウルスターリングの巻き返しは濃厚だろう。リスグラシューは桜花賞が目一杯だったとみるので、反動さえなければ好勝負。
人気薄ではモズカッチャンのメンタルの強さ、ハローユニコーンのレース適性が侮れない。レーヌミノルは軽視したい。