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水上学のGⅠ血統プロファイリング

【皐月賞】過去10年・トレンドジャッジ

1番人気の勝利は、ヴィクトワールピサとロゴタイプの2回だけ。意外と勝ち切れなていない。

近年の主要ステップは共同通信杯。この5年で、共同通信杯勝ち馬が3回、2着馬が1回優勝している。弥生賞組はこの5年で2着が3回。なお07年のサンツェッペリンを除くと、スプリングS組は連対馬しか馬券圏に入ってこない。

平成に入ってからは牝馬の挑戦は2回だけで、ダンスダンスダンスが5着、バウンスシャッセは11着。

ディープインパクト産駒は1勝、2着3回、3着3回と意外と勝ち切れない。去年はワンツースリーだったが、軽い馬場だったし、3強と他の馬とのレベル差も大きかった。基本的にディープ産駒にとって得意なレースとは言えない。

年内未出走の馬自体の出走がほとんどない。レイデオロはほぼ前例のないステップとなる。

1番人気は意外と勝ち切れていない
近年の主要ステップは共同通信杯
スプリングS組は連対以上が必要か
平成の牝馬挑戦は2度で最高が5着
ディープ産駒の得意なレースとは言えない
年内初出走はほぼ前例なし

【皐月賞】過去10年・連対馬血統

年月日 馬場状態 馬名 種牡馬 母父馬
1
2
1
2
1
2
1
2
稍重 1
2
1
2
稍重 1
2
1
2
1
2
1
2

今年のポイントは?

ファンディーナが牡馬に伍して通用するかは、レース内容から判断するしかない。

桜花賞のように、前哨戦であまりにも高いパフォーマンスをすると本番で反動が出る馬も出るものだが、今年の前哨戦は軒並みタイムレベルは低め。毎日杯、アーリントンCが高めだが、ここからの組の距離適性、中山適性は慎重に見極めたい。

とにかく群雄割拠で、何頭か有力馬を切り捨てないと馬券を組むのが難しい。

千葉県北西部は週半以降は雨の心配は薄いが、水曜時点で「日曜夜から」となっている崩れが繰り上がらないかどうか。いずれにせよ、先週の2日間道悪で行われたことにより、8週目の芝では速い時計が出るコンディションは望めない。良馬場でもパワーが必要とみる。

【皐月賞】有力馬・血統MMチャート

カデナ 8点

(牡3、栗東・中竹厩舎)


唯一の重賞2勝馬で、実績は最上位。長所は折り合い易く自在性があること、コース経験を1度していること。マイナスは、勝ち切れない弥生賞組となること、これまた勝ち切れないディープ産駒であること、スローから上がり勝負の競馬しかしていないこと、疲れが残らないといっても弥生賞の内容が未勝利戦レベルと低すぎること。大崩れはしないだろうが、勝ち切れるかどうかは微妙。正直、扱いが最も悩ましい馬だ。

ファンディーナ 8点

(牝3、栗東・高野厩舎)


一族にはバゴ、マキャヴェリアンらがいる世界的名牝系。母の父方は欧州の重厚な血統、母の母方はアメリカのダート色を活かした配合とバランスがとても良い。フラワーC自体の時計内容は凡戦で、スプリングSと差がない数字といっても、スプリングS自体も水準やや下レベルだったので特筆すべきものではないが、先行して速い上がりを出せるタイプの馬は時計対応は意外とできる。問題は枠だろう。さすがに内目過ぎると不安が先に立つ。もし牡馬だったら中心視できる血統でもある。一にも二にも、牝馬であることをどう考えるか。

スワーヴリチャード 6点

(牡3、栗東・庄野厩舎)


ハーツクライ産駒は力の要るタフな芝に合い、今の中山への適性はかなり高い。問題はこの馬自身に小回りへの適性があるかどうかだ。見るからに大跳びであり、また馬具をいろいろ装着しているように難しいところもあるタイプ。小回り中山で内枠に入ったりしたら、全く走れない恐れもある。かといって大外枠はロスが大きい。力を出せるかどうか、難しい舞台だ。相性がやたら良い共同通信杯勝ち馬という点でどこまでやれるか。

ウインブライト 7点

(牡3、美浦・畠山吉厩舎)


スプリングSは得意のマクる競馬で完勝。ただマイナス12キロで、ここで仕上げ切ったかという感もあった。ただ情報では、内臓系に弱さがあったそうで、それが改善されて中間は馬体が稽古をしながら増やせているということ。当日の馬体重には要注意だが、増えていたらプラスと考えたい。ステイゴールド産駒だから中山のコーナー4つも最適だ。ただ、全姉を考えると2000mは若干長いか。

サトノアレス 7点

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)


母方には異系の血が固められており、しかもやや淡白な血統の馬が重ねられている。器用さはあるし、前走はいかにもトライアルという調整の内容で、ここへ向けて仕上がることは確実も、中山の急坂の2000mをこなすパワーには少し欠けるきらいがある。押さえまでではないか。個人的にはアタマなし。

レイデオロ 6点

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)


異例のぶっつけ本番。特に不安が出ていたわけではないのに、帰厩がスプリングSと同日まで遅らせたのはなぜかが気になる。藤沢和厩舎悲願のダービーへ向けて、ここを叩き台にしてダービー勝負の可能性はないだろうか?なおキングカメハメハ産駒は皐月賞ではドゥラメンテの勝利はあるが、それを除くと18頭が出走し2,3着が1回ずつしかない。血統はディープインパクトの近親で、母方は一族にあたるアドマイヤミヤビの母方と似た構成だ。

水上学が注目の伏兵馬・血統MMチャート

アウトライアーズ 8点

(牡3、美浦・小島茂厩舎)


父ヴィクトワールピサはご存じのように皐月賞馬で無類の中山巧者。母は北米のダート色が濃い血統で固められている。脚の持続力が高く、小回り適性も高い。問題は、早々にこのあとNHKマイルCを使うと宣言している点で、ここがメイチなのかどうか疑わしいところだけ。血統的には2000mはベストと思われるだけに、皐月賞の方がチャンスは大きいように思えるのだが。

アダムバローズ 8点

(牡3、栗東・角田厩舎)


ハーツクライ×アンブライドルズソングはスワーヴリチャードと同じ配合。ただしこちらは、母の母がダート異系血統を重ねている点で、欧州色が濃いスワーヴとは対照的だ。スワーヴは2400mも問題ない配合だが、こちらは2000mがベスト。クロスを全くもっておらず、切れない代わりにしぶとさはこの中ではトップクラス。先行粘り込みなら侮れない伏兵だ。

アルアイン 7点

(牡3、栗東・池江寿厩舎)


毎日杯は馬場差を考えると高レベルの手前のレベルにはあった。母の父エッセンスオブドバイはエーピーインディ系プルピット産駒で、母の母方もダート血統。アウトライアーズやアダムバローズと似た配合パターンだ。リボー系が母の母に入っていて、大舞台での爆発力もある。一発が不気味なタイプ。

クリンチャー 7点

(牡3、栗東・宮本厩舎)


未勝利戦の勝ち時計は古馬1000万レベルと遜色ないもので、2000mへの適性はかなり高い。ディープスカイ産駒の多くはダートでの活躍馬だが、時にスピリッツミノルのように芝中距離で粘る産駒も出す。母方はダート色が強いが、ブライアンズタイムが母の父なので急坂コースの芝は合う。アダムバローズと似た位置での競馬となりそうだが、行くなら思い切って逃げたら不気味。

トラスト 6点

(牡3、栗東・中村厩舎)


行きたがる面はあるが、押さえ付けても大崩れしていない点は評価すべきだ。札幌2歳Sの勝ち方からみて、距離は2000mくらいあった方がいいと思う。母はエイシンウイザードやメジロティターン、ハギノカムイオーなどの名馬名牝の血が入った古色然とした配合で、タフさはあるしハイペースになってほしいが……。混戦には向いており、3着穴には加えておきたい馬ではある。

プラチナヴォイス 5点

(牡3、栗東・鮫島厩舎)


エンパイアメーカー産駒は、基本的に今年のダートの主流種牡馬となりつつある。芝では時計が掛かってほしい。パワーがあるので坂もプラスだし、祖母の弟がディープインパクトという良質牝系ではあるが、ただやはり良馬場想定の芝のGIとなると、この父馬では手を出し辛い。

ペルシアンナイト 7点

(牡3、栗東・池江寿厩舎)


芝ではGⅢが適しているハービンジャー産駒、さすがにクラシックで勝てる気はしないのだが、中山のコーナー4つは合っている。近親にゴールドアリュール(皐月賞2着タケミカヅチを出した)がおり、母方の馬力も強い。距離は2000mがむしろ合っているくらいで、押さえは必要だろう。

皐月賞

採点にほとんど差のつかない大混戦。何かを思い切って切るとしたら、有力馬では個人的にはレイデオロ、それ以外ならプラチナヴォイス。またアタマなしで買う人気馬を選ぶとしたらサトノアレス、スワーヴリチャード、ウインブライト。
着外もあれば、勝つイメージも湧くのはアウトライアーズ。先行馬のアダムバローズ、クリンチャーは、勝ちはなさそうだが複穴で押さえておきたい。その他の穴はトラスト、アルアイン。この辺も馬券の対象だ。
カデナ、ファンディーナにももちろん勝利のチャンスはあるが、こうした混戦で上位2番人気までの馬に本命を打つのは妙味に欠ける。