【北九州記念】千二で変わり身メイショウスザンナ「道悪も歓迎」

20日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。メイショウスザンナ(牝5、栗東・高橋忠厩舎)はテン乗りの高倉稜騎手を背に坂路を単走で駆け上がると、4F54.3-39.2-25.0-12.2秒をマーク。 最後は強めに追われたが、ラストまでしっかりとした脚さばきで坂路を駆け上がった。

「短期放牧明けですが、ここを目標に順調にこられましたね。今週の動きも良かったし、高倉も感触を掴んでくれたと思います」と矢野調教助手。今年7戦目を数えるが、デキ落ちは見られない様子だ。

かつてはフラワーCで2着に好走し、桜花賞でも5着に入った実績を持つが、実に2年間もの間、勝ち星から見放され、下級条件での苦しい戦いが続いた。 しかし、2歳時以来となる1200m戦に挑戦した前走は、出遅れをはねのける差し切り勝ち。スプリント戦で鮮やかな変わり身をみせた。

「スザンナは荒れ馬場、湿った馬場は苦にしないタイプ。週末には雨予報もありましたが、道悪も歓迎ですよ。重賞でも頑張って欲しいですね」と同助手は期待を寄せる。

距離にメドを立て、馬場は不問の脚質からも、久々の重賞挑戦となる今回は力試しの一戦。熟練の5歳牝馬がその能力を花開かせるか。