ダイワプロパー、最後の伸び脚が桁違いだ!

ダイワプロパー

14年10月25日(土)4回京都6日目4R サラ2才新馬(芝1400m)

ダイワプロパー
(牝2、栗東・松田国厩舎)
父:ダイワメジャー
母:ダイワエンジェル
母父:タイキシャトル

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牝馬限定の新馬戦。1番人気に支持はオメガハートソング。先週の秋華賞で、1番人気で惜しくも2着のヌーヴォレコルトと同じコンビ。しかしゲートを出て頭を上げてしまう。その後の走りっぷりも、今一つリズムに乗れない。4角で大外を廻って追い上げて来てと脚は見せたが、6着の初陣。
勝ったのは、道中で内の好位で脚を貯めていたダイワプロパー。直線ラスト1ハロンから、やや強引ながら外へ出してからの伸び脚は目を見張るもの。1完歩の大きさが他馬とは違う印象での伸び。かなりの素質を秘めている馬とみた…。


逃げたラームリュンヌのペースがゆったりで、前半3Fが35.8。そんな流れを前から7、8頭目、内ラチ沿いでは3番目で進めていたダイワプロパー。道中の手応えを観ていると、本当に楽で仕方がない。あとは直線でどれだけ伸びるかであった。前で少し外目にいたペロヴJホープフルデイズと、4角では並び加減。しかし前へスローな流れだけに脚も残っている。4頭が壁の様に立ちはだかったいる。
すぐ前のカゼノカオリの外へ出したのが、赤い棒で示されるラスト300m。かなりの急な進路替えをしたが、馬は怯まず再びホープフルデイズと一瞬だけ並ぶ。
その後は川須Jのやや大きなアクションでの追われ方に呼応して伸びていく。
先行していた馬達を交したのがラスト100m。そこからは、もう独壇場の伸び具合。シャクッていた手綱も、ゴール手前ではもう馬なりとなっていた。

オメガハートソングは、道中の走りっぷりも何か今一つリズム感がない走りだ。物見でもしていたのだろうか。そしてブービーから4角に入る時に外を追い上げて行くが、前の馬が外へ出たりと、決してスムーズには進まない。少し前で同じ様に追い上げていくバニラマカロンと、歩調を併せる様に伸びていっての6着だが、道中の位置をみれば長い脚を使っている。次走はレース慣れしてガラリと一変しそうだ。

ダイワプロパーは、CWでの追い切りを、これでもかの4本とビッシリと乗り込まれてきていた。このレースに対する完成度が高かったのは間違いないだろうが、脚の使い方が半端ではない印象を受けたものであった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。