【AJCC】ソミュールと久々クリスチャン「パワーアップしている」

21日、アメリカジョッキーCC(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。エアソミュール(牡6、栗東・角居厩舎)はクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗して、坂路での単走追い。一週前も同騎手が跨がり、一杯に追われていることもあって、4F55.8-39.5-25.5-12.6秒と軽めの調整に留めた。

しかし、鞍上の表情は晴れやかそのもの。「先週は強めにやってあるので、けさはオーバーワークにならない程度に。動きも良かったし、体調もいいですね」と声が弾むが、それもそのはず、2013年以来のコンビに「4歳時に乗った時よりもパワーアップしているね」と確かな成長を感じているからこその好ジャッジのようだ。

近4戦で重賞を2勝と、おじがクラシック2冠馬エアシャカールという血統背景も頷けるほどの充実ぶりを見せているエアソミュールだが、予てからの課題は前向き過ぎる気性だろう。
「元気が良すぎるから、競馬で引っ掛からないように乗りたいよ」と、距離延長に慎重な姿勢は崩さなかったが、現在、11勝を挙げてリーディングトップをひた走り、同日午後のTCK女王盃ではサンビスタを導き重賞Vと、ノリにノっている鞍上ならば……、と思わせる節もある。充実ムードの人馬が大物食いとなるのか、機を熟して挑む一戦から目が離せない。