【2回京都】ゴールドエッセンス…小平奈由木の注目新馬レポート

ゴールドエッセンス
(牝3、栗東・友道厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai

2年連続してチャンピオンサイアーに輝き、ディープインパクトの登場後も勝ち鞍を伸ばし続けるキングカメハメハの産駒。コンスタントに勝ち上がるうえ、豊富な成長力にも定評があり、ローズキングダム(朝日杯FS、ジャパンC)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、歴史的な名牝のアパパネ(阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞、ヴィクトリアマイル)をはじめ、スプリント部門へはロードカナロア(スプリンターズS2回、香港スプリント2回、高松宮記念、安田記念)、ダート路線にベルシャザール(JCダート)、ホッコータルマエ(かしわ記念、帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典2回、川崎記念2回、チャンピオンズC)、ハタノヴァンクール(ジャパンダートダービー、川崎記念)、タイセイレジェンド(JBCスプリント)と、様々なカテゴリーに一流馬を送り出している。ミュゼスルタン(新潟2歳S)、ドゥラメンテ(共同通信杯2着)など、この世代からも続々とスター候補が登場している。

母ドバイマジェスティ(その父エッセンスオブドバイ)はアメリカの牝馬チャンピオンスプリンターに輝いた名牝。G1・BCフィリー&メアスプリントをはじめ、12勝を挙げている。同馬は注目の初仔。馬主を対象とする社台グループオーナーズに総額3200万円でラインナップされた。

ノーザンファーム早来で順調に体力アップが図られ、10月31日、栗東に入厩。11月7日のゲート試験にスピード合格したが、繊細さが残る心身に配慮し、いったんNFしがらきで英気を養った。1月23日に帰厩すると、コンスタントにタイムをマーク。先週のウッドコースではオープンのクラリティスカイを6ハロンよりコンマ5秒追走し、余力たっぷりに先着した。華奢なスタイルながら、才能は非凡。万全の仕上がりで臨めるだろう。

2月22日(日)、京都の芝1600mに向かう。小牧太騎手がエスコートする。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。