G1馬クリソライトが重賞3勝目 武豊テン乗りで一発回答!

●3月11日(水) 船橋競馬場 交流重賞・第60回 ダイオライト記念(Jpn2)(ダート2400m)

近2走は14着、8着と大きく崩れていたクリソライト(牡5、栗東・音無厩舎)だが、初めてタッグを組んだ武豊騎手に導かれて見事な変わり身を披露。初の2400m戦をアッサリ克服し、これで船橋では昨年の日本テレビ盃に続いて2戦2勝となった。

「スタート次第で行けたら行こうと思っていました。ペースもそんなに速くなかったし、モマれないのが良かったですね」と鞍上は飄々と振り返るが、4番枠から外のアウトジェネラルにハナを譲り、1周目の3コーナーでは逃げ馬の外で砂を被らないポジションを早々に確保。序盤から手綱捌きがいかんなく冴え渡る展開となった。

その後は「ずっとかかっていた」としながらも、2周目向正面で先頭に躍り出ると、そのまま後続とのリードを保って完勝。「最後までバテなかったので、スタミナがあります。自分の形に持ち込めば強いですね」とパートナーを称えた。

中間には「新たな面を引き出してもらいたい」と語っていた音無秀孝調教師も「武豊騎手とは“モマれないように”とだけ話していましたが、上手くいきましたね。長い距離でペースが遅かったのも良かった」と理想通りのレース運びにご満悦。しかし、「今日は遠征でプラス11キロですから太かったですね」とまだまだ完調ではないと言わんばかり。

今後の予定については「船橋は合うので、かしわ記念(Jpn1)は出走させたいと思います。その間にどのレースを使うかはオーナーと相談します」とプランを表明。明けて5歳を迎えた今年初戦を好発進。一昨年のジャパンダートダービー以来となるビッグタイトル獲得に向けて期待が膨らむ。


2着 トウシンイーグル(シュタルケ騎手)
「コーナーを回る度、内側に張るようなそぶりを見せていて、本当はそこで上がっていきたかったのですが、コーナーで減速せざるをえなかったです。最後の伸びに欠けたので、それがなかったら勝っていたかもしれません」

3着 アスカノロマン(太宰騎手)
「理想通りのポジションでした。4コーナー回ったところでは、あとはユタカさん(クリソライト)を捕まえれば、と思ったんですが、ジリジリと伸びるだけでした。体重が大きく減っていたのも響いたのかもしれません。自信があったので残念でした」

4着 ドラゴンエアル(森泰斗騎手)
「展開は上手くいきましたし、良い経験になりました。もっと強くなると思います。距離は長ければ長いほど良いです」

7着 サミットストーン(石崎駿騎手)
「展開、距離うんぬんではなく、今日は重かったです。ギリギリ間に合った感じで、力を出せる状態ではなかったと思います。向正面入ってから苦しがっていて、直線も一杯でした。強い相手との対戦は少しのミスも許されませんし……。立て直してがんばります」