【ヴィクトリアM】1週前 絶好の動き見せたスマートレイアー

6日、ヴィクトリアM(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、阪神牝馬S4着のスマートレイアー(牝5、栗東・大久龍厩舎)は武豊騎手を背にCWコースで古馬500万のオールオブナイトを1秒追走。直線入り口でパートナーを射程圏に入れると、直線半ばで並ぶ間もなく交わし去って3馬身先着。6F79.4-64.6-50.7-36.8-11.7秒と動き、時計とも申し分ない1週前追い切りを消化した。

昨年は1番人気に支持されながら8着。「動き、反応ともに絶好の感触でしたね。いい状態できていると思います。東京コース自体はこの馬に向いていると思う。いかに前半をリラックスして折り合っていけるかだね」と鞍上は昨年の経験を糧にリベンジを誓う。


前走、阪神牝馬S2着のベルルミエール(牝4、栗東・高橋亮厩舎)は主戦の川島信二騎手が手綱をとってCWコースで単走追い。スムーズな脚捌きで徐々にピッチを上げ、終い軽く気合を付けると鋭く反応。6F83.0-65.8-50.7-36.9-12.2秒を馬なりでマークした。

高橋亮調教師は「あまりやりすぎないように、という指示で。先週の動きも良かったですし、ここまで順調にこれていますね。負荷もきちんとかけてこれたし、来週もそんなに強いケイコはいらないでしょう」と仕上がりに自信を見せる一方、昨年のNHKマイルC以来2度目となるG1挑戦には「距離自体は大丈夫と思っていますが、G1でメンバーも強力ですから」と慎重な構え。大一番で成長した姿を見せることができるか注目となる。


前走、阪神牝馬S13着のメイショウマンボ(牝5、栗東・飯田祐厩舎)は助手が騎乗してCWコースで長めの攻めを消化。ゆったりとした入りから徐々にスピードが増すとラストまでシッカリと追われて7F93.7-77.2-62.1-49.2-36.5-12.4秒をマーク。力のこもった追い切りとなった。

「7Fから徐々にペースアップをさせてしっかりとやりました。やれば動く馬ですから」とは父からバトンを受け、昨年3月からマンボを管理する飯田祐史調教師。昨年のこのレースで2着はあるものの、以降は5戦連続2ケタ着順。「距離を短くした前走でもそれなりの位置につけて競馬はできた。スピードがあるのは間違いありません。強い馬も出てきますが、能力的には通用する。走るほうに気持ちが向いてくれれば」とこのひと追いが実力馬復活のゲキとなるか。