【宝塚記念】瞬発力を武器に2つ目のG1獲りへ ラキシス

24日、宝塚記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。前走の大阪杯でキズナを切って捨てたラキシス(牝5、栗東・角居厩舎)は助手が騎乗しての最終追い。CWコースでダート女王サンビスタと併せて先着ゴール。6F86.1-68.3-52.4-38.4-11.8秒をマーク。入りが遅かった分、全体の時計は地味だが、ラスト1Fは12秒を切るこの馬らしい切れを見せつけた。

大阪杯を快勝した後は、このレース一本に目標を定めてジックリと調整。前走も有馬記念以来の久々でシッカリと能力を出し切っており、距離の2200mはコースが違えどG1エリザベス女王杯を勝った距離、そして阪神コースは4戦3勝とまさに文句なしの舞台。人気者のダービー馬・キズナを大阪杯で破り、次のターゲットは前人未踏の宝塚記念3連覇を狙うゴールドシップに絞られた。

前走から手綱をとるC.ルメール騎手もそのパワーと瞬発力にぞっこん。能力の高さを一戦で十分感じ取っており、この条件ならゴールドシップ相手でも勝算ありと胸を膨らませている。季節柄、空模様も気になるところだが、前走を見ての通り、道悪は全く問題なし。これ以上ない舞台でゴールドシップの3連覇に待ったをかける。



6月28日(日)に行われる宝塚記念(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
ラキシスに騎乗するC.ルメール騎手の一問一答は以下の通り。

●ベストホースが出走するグランプリ

-:前走の大阪杯、キズナに勝利する素晴らしい勝ちっぷりでしたが、ルメール騎手から改めて振り返ってみていただいてどうでしたか?

C.ルメール騎手:ハイ、レースは素晴らしかった。ラキシスは本当にいい馬です。大阪杯は馬場がちょっと重かったですが、ラキシスはそうした馬場が大好きですし、ラキシスはG1を勝っている馬ですから、キズナを負かすことができて素晴らしかったです。

-:この時季、雨が降る予報があります。先ほどもルメールジョッキーが言っていましたが、ああいった緩めの馬場はラキシスに向いているのでしょうか?

ル:グッドポイントです。雨が降って馬場が柔らかくなるコンディションは得意です。

-:大阪杯はいつもより後ろめのポジションでしたけども、あのレース展開はイメージ通りでしたか?

ル:宝塚記念は違うレースで、ペースにもよりますし、スタートにもよります。今はまだイメージしていません。枠番、馬場コンディション、メンバーを見てイメージします。

-:今朝は調教に乗っていないということですが、1週間前は調教にも乗っていらっしゃいました。今回の宝塚記念に向けて動きはいかがでしたか?

ル:状態は凄くいいと思います。

ラキシス

▲ゴールドシップ狩りへ意欲を見せるC.ルメール騎手


-:大阪杯よりも更に良くなっている雰囲気はありましたか?

ル:良くなっていると思います。今朝はラキシスの厩務員と話したのですが、「とてもいいコンディション」と言っていました。

-:先ほど緩めの馬場はストロングポイントと言っていましたけれども、その他にラキシスのストロングポイントはどこかありますか?

ル:ラキシスは凄い瞬発力があります。それが一番のストロングポイントです。

●次はゴールドシップ狩り

-:今回の宝塚記念はゴールドシップなど本当に強い馬が出てきますが、そのあたりの相手関係はいかがでしょうか?

ル:そうですね。ゴールドシップは一番のライバルと思います。凄い馬ですけども、宝塚記念の距離は天皇賞とは違います。2200mならラキシスにチャンスはあります。ラストのスピード、瞬発力は凄いですから。

-:宝塚記念は春を締めくくるグランプリレースですが、ルメールジョッキーにとってこの宝塚記念のイメージはいかがでしょうか?

ル:とても有名なレースです。日本のベストホースが出走します。だからこのレースを勝ちたいです。

-:最後にラキシスの活躍を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

ル:ラキシスは凄い馬です。応援して下さい。ガンバリマス!

ラキシス

▲サンビスタを相手に抜群の切れを見せたラキシス(内)