【2回小倉】ソレイユロワイヤル…小平奈由木の注目新馬レポート

ソレイユロワイヤル
(牡2、栗東・長浜厩舎)
父:ダイワメジャー
母:マリアロワイヤル
母父:Montjeu

カレンブラックヒル(NHKマイルC)、コパノリチャード(高松宮記念)らを筆頭に、コンスタントに重賞ウイナーを送り出しているダイワメジャーが父。年々、存在感を高め、昨年もリーディングの5位に食い込んだ。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。この世代も順調に勝ち上がっている。

母マリアロワイヤル(その父モンジュー)はアイルランド産。芝2500mの仏G2・ロワイヤリュー賞を制した。同馬は注目の初仔となる。祖母の半姉に仏G3・サンドリンガム賞に勝ったオーフォードネスらがいて、底力に富むファミリーだ。総額4000万円で社台サラブレッドクラブの募集馬となった。

社台ファームの直線ダートコースで順調にペースアップされ、5月30日、栗東に到着。軽い筋肉痛を発症し、しばらくは軽めのメニューに止めていたが、7月15日にゲート試験をパスすると、無理なく追い切りを消化している。まだ粗削りな部分が残るとはいえ、すっと加速できるうえ、この母系らしい重厚さも兼備。長めの芝で真価を発揮するだろう。

8月22日(土)、小倉の芝1200mを武豊騎手でデビューを目指している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。