【京都大賞典】カレンミロティック「今回の方が雰囲気がいい」

8日、京都大賞典(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、クイーンS8着からの参戦となるフーラブライド(牝6、栗東・木原厩舎)はCWで一杯に追われ、これまでより長めの距離で最終調整。7F98.6-82.0-66.9-52.6-38.9-11.9秒を叩きだした。

追い切りに跨った酒井学騎手は「5F追いぐらいの気持ちで抑えていったんですが、馬の方がやる気になってましたね。ええ、先週の追い切りできっちりとモードに入っていました」と闘志溢れる相棒に確かな手応えを感じている様子。

「北海道の時は馬が大人しすぎた。競馬は鼻出血がありましたからね。ただ、参考外の中でも勝負所までの感覚というものは良かったですからね。今回の条件は合っていますから」とコメント。同馬の背中をよく知る鞍上が、どのようなレース運びを見せるのか注目だ。

前走、宝塚記念13着のカレンミロティック(セ7、栗東・平田厩舎)は坂路で追い切り。1週前の併せ馬では0.4秒追走する形から、未勝利馬に先着できない物足りない内容ながらも、最終追い切りは坂路単走でビシッと追われ、4F52.2-37.8-24.8-12.3秒の好タイムをマーク。

追い切り役を引き受けた藤懸貴志騎手(レースでは蛯名正義騎手が騎乗予定)は「『最後までビッシリと追うように』との指示。気持ちを入れる感じでしっかりとやりました。最近はこのパターンでいい結果も出ていますからね。春の天皇賞時とは馬場も違うし、一概に比較はできませんが、今回の方が雰囲気はいいと思いましたね。馬体も太くないし、何も気になるところはありませんよ」とコメント。レースでの騎乗経験がないものの、度々、同馬の追い切りに騎乗し、成長過程を見届けているだけに、その発言には心強いところ。G1獲りへ好発進を期待したい。

前走、目黒記念14着のニューダイナスティ(牡6、栗東・石坂厩舎)は松山弘平騎手が騎乗して坂路で併せ馬。G1馬ベストウォーリアから0.3秒先行して0.5秒遅れをとった。相手がG1馬だけに遅れはしたが、タイムは4F52.9-39.2-25.5-12.7秒をマークしている。

初騎乗でのレースに挑む同騎手は「併せ馬で遅れてしまいましたが、相手が動く馬なんでね。この馬なりに動いていると思いますよ。この条件は合っていますが、相手は強いですから。乗り方を含めて、これから調教師と相談して考えます」と手応えを確かめた様子。2年以上勝ちに恵まれないレースが続いているが、同舞台で2度勝利しているだけに、侮れない1頭となりそうだ。

前走、オールカマー13着からの参戦となるのメイショウカンパク(牡8、栗東・荒川厩舎)は助手を背にCWで最終調整。中1週での参戦だけに、本数こそ少ないものの、馬なりでベスト時計を更新する鋭い走りを見せた。タイムは6F83.9-68.4-53.2-38.3-12.4秒をマーク。

三浦調教助手「馬なりでサッと。いい動きでしたし、やっといい頃の状態に戻ってきた感じです。レース間隔を詰めて使えるのもそれだけ具合がいい証拠です。前走が負けすぎですが、この条件は得意なんで。頑張って欲しいですね」と更なる上積みが見込める様子のコメント。3年前のこのレースの覇者だけにG1馬相手に大駆けするシーンがあっても驚けない。