【天皇賞(秋)】前走大敗のリベンジ誓うスピルバーグ藤沢和師

28日、日曜東京11レース・天皇賞・秋(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、毎日王冠10着のスピルバーグ(牡6、美浦・藤沢和厩舎)は、北村宏司騎手を背に坂路コースで追われ、4F55.1-39.4-25.5-12.6秒をマークした。

【藤沢和雄調教師のコメント】
「前走は忙しい流れではありませんでしたけど、馬が随分とノンビリしてついていけず競馬をさせてもらえませんでした。非常にガッカリしていました。休み明けも影響したのかもしれませんね。前走で大して走っていなかったせいかレース後も馬は元気が良かったですし、中間も順調に調教は進んでいます。1回レースを使っていますし、先週の動きや気配も良かったので今週は馬なりでやりました。いつもそれほど速い時計が出る馬ではありませんが、今日の動きは良かったですよ。

先週の追い切りではブリンカーを着けましたが、今回は着けませんでした。レースでも着けないと思います。去年は毎日王冠から天皇賞と随分強いレースをしてくれましたし、よく頑張ってくれました。前走は全く競馬をしていませんでしたが、体調を見る限りでは去年くらいのデキになってきているかなと思っています。レースの流れひとつだと思いますし、去年のようにあれほど後方じゃなくても大丈夫だと思います。今年も他に素晴らしい馬が出ているので、それほど遅い流れにはならないと思います。去年は頑張ってくれましたし、今年も去年くらい走ってくれたら十二分だと思うので、しっかり走るように馬に言っておきます」

【北村宏司騎手のコメント】
「前走は調教を順調にこなしていましたし期待していましたが、思うように脚を繰り出せませんでした。ここを使って次に状態がアップ出来ればと思いました。その上積みを期待してこの中間も乗っていて、相変わらずのところはありますが、上向いている気配はありますし1回使えたことは良かったなと思える感じです。

今日の追い切りは、先生と併せ馬のやり方や終いどれくらい流すかを相談してやりましたが、走りやすい馬場だったことは確かとはいえ、この馬としては良い動きでした。勝った去年と遜色のない感じできていますし、去年のような頑張りを見せてくれると信じています。去年はワザと位置取りを下げたわけではありませんが、最後に良い脚を使ってくれました。今年も同じ競馬の形になるかは分かりませんが、当日の天気や枠順などを考えながら柔軟に乗りたいです」

スピルバーグ

菊花賞ジョッキーを背に上積み十分のスピルバーグ(右)



前走、札幌日経オープン1着のペルーサ(牡8、美浦・藤沢和厩舎)は、柴山雄一騎手を背に坂路コースで追われ、4F56.6-41.6-26.7-13.2秒をマークした。

【藤沢和雄調教師のコメント】
「前走は逃げ切り勝ちをして、あのような展開はあまり考えていませんでしたが、体調は良さそうでしたし久し振りに良い感じのペルーサだったので、競馬前は内心期待していました。この馬は長い間競馬をしていますし飽きると困るので、中間もなるべく飽きさせないように今回のレースに集中できるようにしてきました。いつも稽古では走れませんでしたけど、この夏あたりから稽古は動けるようになってきました。若い頃よりは真面目に動けるようになったので期待しています。

8歳になってもなかなか引退させてもらえないので、恐らく馬も頑張ってくれると思います。長い間いつも応援してもらってなかなか勝てなかったですけど、それほど長い間迷惑をかける気もないので、今回も応援してください」

ペルーサ

3歳時2着、4歳時にも3着の実績があるペルーサ(右)