【みやこS】先週自己ベストのスターオー「力は出してくれる」

4日、日曜京都11レース・みやこS(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、エルムS4着のクリノスターオー(牡5、栗東・高橋忠厩舎)は、助手が騎乗して坂路で馬なりの最終調整を行い、4F53.7-39.0-25.4-12.9秒をマーク。先週、幸英明騎手が騎乗して坂路で4F50.7秒の好時計も出ており、キッチリとここを目標に仕上がった。

鵜木調教助手は「爪の不安も今のところは大丈夫。中間も坂路2本を乗ったりと攻め量を増やして負荷をかけてきました。先週は幸ジョッキーを背に坂路で自己ベストで動いているし、週末、今週としっかりとメニューを消化できました。力は出してくれると思いますよ」と仕上がりに自信ありの表情。抜群の安定感を誇る関西圏で巻き返しを狙う。


前走、白山大賞典2着のエーシンモアオバー(牡9、栗東・沖厩舎)は、走り慣れたBコースで助手を背にしての単走追い。直線に入って鞍上が気合を入れると9歳という年齢を感じさせないキビキビとしたフットワークで馬場の外めを一気に駆け抜けた。タイムは6F80.1-64.6-49.9-37.0-11.4秒。

「<追い切りの動きもよかったし、前走後も変わりなく順調にきていますね。9歳馬になりましたが、2走前が3着、前走も2着と勝てないまでも好レースを続けています。京都は初めてになりますが、当日輸送ならそれほど心配はいらないと思います。あとは同型との兼ね合いが鍵ですね。内枠を引いてこの馬のリズムで走らせてあげたい」と杉山調教助手。意外にも京都のダートは9歳にして初めて。淀のファンにベテラン健在をアピールしたい。

エーシンモアオバー

▲年齢を感じさせない動きを見せたエーシンモアオバー



前走、平安S14着のマイネルクロップ(牡5、栗東・飯田雄厩舎)は、坂路で助手が騎乗。ラストまでビシッと一杯に追われて4F54.4-38.8-24.9-12.4秒を計時。5カ月半ぶりのレースとなるが、ひと追い毎に素軽さが増して戦闘態勢は整った。

追い切りを見届けた飯田雄三調教師も「放牧明けですが、雰囲気はいいですよ。調教でも引っ掛かり気味になるぐらいの方がいいんですが、今回はそんな感じ。馬体に太め感もないし、いい状態で臨めそうです。京都は相性のいいコースですし、この相手にもいいとこを見せたい」と色気たっぷりのコメント。春先に重賞を連勝した実力馬が巻き返しに燃える。