【京王杯2歳S】ラウダ 52秒台で迫力満点「このメンバーでも」

4日、京王杯2歳S(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、新馬戦を勝ち上がったボールライトニング(牡2、栗東・宮本厩舎)は坂路で馬なりの追い切り。タイムは4F58.2-42.4-26.7-13.2秒を計時した。

追い切りに跨った蛯名正義騎手は「いい馬ですね。けさは上がり重点でやりました。あまりやりすぎてテンションを上げたくないからね。乗りやすいですよ。坂路はあまり馬場が良くなくて、少しノメるところがあったけど、綺麗な馬場ならいい脚を使ってくれそうな感じはあった。1勝馬だけど、十分に楽しみがありそう」と好感触を抱いた様子。前走は今回と同じ1400mを勝っており、同条件であることは強み。追い切りでその感触を確かめた鞍上の手綱捌きに注目だ。


前走、もみじS2着のレッドカーペット(牡2、栗東・高野厩舎)は助手を背に坂路で一杯に追われる内容。週4F55.2-40.3-26.3-13.2秒のタイムで最終追い切りを終えた。

「けさもしっかり動けていたし、順調ですね。ここ2走はスタートが安定せず、戦法が固まっていませんが、その中でもしっかりと走ってくれています。持ち味のスピードを殺さないような走りをさせたい。左回りはデビュー2戦の内容からも問題ないでしょう。跳びが大きな馬で広いコースも好材料と思います」と高野友和調教師は語る。ここまで4戦のキャリアは、他馬よりも豊富。重賞でも好走した実力をみせつけたい。


前走、なでしこ賞3着のレッドラウダ(牡2、栗東・音無厩舎)は助手を背に坂路で併せ馬。古馬500万のレッドラヴィータを0.6秒追走する形から0.2秒先着する内容。終い強めに追われ4F52.2-38.4-25.2-13.2秒のタイムを叩きだした。

「いい動きでしたよ。仕掛けた時に反応が抜群によかったですからね。前走、ダートに使って、ここは予定通り。距離延長も問題ないし、小倉2歳Sの内容ならこのメンバーに入っても通用しますよ」と力強いコメントは平井調教助手。ここまで4戦して馬券圏内を外していない安定した走りが魅力で、ここでも有力な1頭だろう。


前走、小倉2歳Sで2着のサイモンゼーレ(牡2、栗東・梅田智厩舎)は荻野琢真騎手(レースでは幸英明騎手を予定)を背に坂路で一杯に追われる内容。4F55.3-39.4-25.4-12.7秒を叩き出した。

追い切りを見守った梅田智之調教師は「前走後は放牧に出して、朝日杯FSから逆算して、ここから始動させます。動きは悪くないけど、いくらか体は立派かな。ただ、距離延長はへっちゃらだし、少々の雨ならこなしてくれると思う。ええ、能力的にも格好はつけてくれると思いますよ」と大目標は先であることを語りつつも、能力の高さをアピール。2ヶ月の休み明けとなる今回だが、重賞2着馬だけに、いきなりがあっても不思議ではない。