昨年のマイラーズCを制したワールドエースが引退 種牡馬へ

昨年のマイラーズCを制したワールドエース(牡6、栗東・池江寿厩舎)が18日付けで競走馬登録を抹消し種牡馬になる事が分かった。

ゴールドシップ、フェノーメノ、ディープブリランテといった名馬揃いの世代から、また1頭、ターフを去る。クラシックへの登竜門の一つである若駒Sで、1番人気に支持された期待馬で、続くきさらぎ賞では、鋭い差し脚で重賞制覇を成し遂げた。皐月賞では唯一内をすくった内田博幸騎手が手綱を握るゴールドシップにG1戴冠を阻まれた。続くダービーでも0.2秒届かずの4着に終わったものの、能力の高さからG1ホースへの道筋は確実かと思われていた。しかし、レース後に左前脚球節部の炎症が発覚し、実に1年9ヶ月もの間休養を余儀なくされた。

復帰緒戦に選ばれた白富士Sでは、待ちわびた多くのファンの後押しもあり1番人気に支持される。結果は5着とその期待に応える事は出来なかったが、続くマイラーズCではレコードタイムを叩き出し、重賞2勝目を挙げた。その後はG1制覇へ、果敢に海外挑戦をするも、思うような結果を得る事が出来なかった。引退レースとなったチャレンジCでは4着に終わり、種牡馬として第2の人生を歩むこととなる。

今後は新ひだか町のアロースタッドで繋養される予定。
馬主はサンデーレーシング、生産者は安平町のノーザーンファーム、馬名の由来は「世界のエース」、JRA通算獲得賞金は2億1660万円(付加賞含む)。

ワールドエース
(牡6、栗東・池江寿厩舎)
父:ディープインパクト
母:マンデラ
母父:Acatenango
通算成績:17戦4勝
重賞勝利:
14年マイラーズC(G2)
12年きさらぎ賞(G3)

馬名

長期離脱後唯一の勝利となったマイラーズC


馬名

のちに世界一となるジャスタウェイを破り重賞初制覇を決めたきさらぎ賞