ジョイ完全復活へ太鼓判 圭太「まだまだ力を付けてきそう」

●12月19日(土) 5回中山5日目11R 第1回ターコイズS(重賞)(芝1600m)

今年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦・ターコイズS。このレースまでに3勝を挙げ、全国リーディングをほぼ手中にした戸崎圭太騎手に導かれ、3歳馬シングウィズジョイ(牝3、栗東・友道厩舎)が記念すべき第1回の覇者に名を刻んだ。

単勝1番人気に支持されたカフェブリリアントの単勝オッズは4.1倍、最低人気のダンスアミーガが50.6倍という、いかにも牝馬限定のハンデ戦らしい大混戦。外から積極果敢にレースを引っ張ったのは15番人気オツウ。大外の11番人気シングウィズジョイが2番手、そこに続くのが12番人気カレンケカリーナ、10番人気メイショウスザンナ、最低人気ダンスアミーガと2ケタ人気の伏兵が前を固め、前半の4Fは同じマイルで行われた9Rの2歳戦・ひいらぎ賞よりも2秒以上遅い流れでペースが進む。

この流れを冷静に読んでいたのがテン乗りだった戸崎騎手。重賞ウイナーの力を信じ、早めにオツウを交わして直線へ。その作戦はピタリと当たり、重賞2勝目をサポート。「思っていた以上にスタートが速かったですし、二の脚もついて良い位置で運べました。手応えが十分だったので気分良く走らせようと思っていましたが、その通りに走らせることが結果に繋がったと思います」と振り返る。

元々は早くからオープンで好走し、フローラSを勝った実力馬だが、以降の3戦は2ケタ着順の惨敗。一度リズムを崩した牝馬は立て直すのが難しいと言われるが、ここで鮮やかな復活劇。「乗りやすい馬ですし、まだまだ力を付けてきそうです。楽しみな馬ですよ」と鞍上に太鼓判を押してもらったシングウィズジョイ。古馬となってどのような成長を見せるのか、来年の走りが待ち遠しい。

ターコイズS

ターコイズS

ターコイズS

ターコイズS

ゲストプレゼンターの大野いとさん、松島庄汰さんと記念撮影