【中山記念】人馬ともに反撃へ リアル福永「完成形に近づいてきた」

24日、日曜中山11レース・中山記念(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

菊花賞2着以来の実戦となるリアルスティール(牡4、栗東・矢作厩舎)は、福永祐一騎手を背に坂路で古馬オープンのタイセイファントムと併せ馬を敢行。手綱から伝わる感触をジックリと確かめながら脚を溜め、パートナーを捕らえると、馬なりのまま一気に0.4秒突き放してゴール。4F54.1-38.8-24.7-11.9秒とラスト1Fは12秒を切る瞬発力を披露した。

痺れるような愛馬の動きに「もっと早く交わしても良かったんだけど、手応えが抜群に良かったからね。だから、ゴール前でサッと気合をつけていった。〝さすが〟という乗り味だし、おしまいもいい反応をしてくれましたよ。まだ緩さもあるけど、大分、完成形に近づいてきましたね」と鞍上は大絶賛。矢作芳人調教師も「ここまで予定通りに順調にこれたよ。メンバーはそろったが、55キロ走れるのは有利じゃないか。2冠馬と2キロ差ももらってるんだし、恥ずかしい競馬はできないよ」と熱く抱負を語った。

クラシックでは苦杯をなめたが、共同通信杯ではドゥラメンテを抑えてキャリア2戦目で重賞勝ち。ポテンシャルの高さは誰もが認める馬だけに、悲願のG1獲りへ向け、まず一つ勝利を手にして弾みを付けたいところだ。

リアルスティール