【福島牝馬S】ハピネス高野師「まだ力を出しきれていない」

20日、福島牝馬S(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、中山牝馬S14着のウインリバティ(牝5、栗東・飯田祐厩舎) は助手を背にCWで最終追い切りを行った。3歳未勝利馬が一杯に追われる内から0.4秒追走して同入。6F83.5-67.5-52.8-38.8-12.7秒で駆け抜け自己ベストを更新。

「先週、今週はCウッドで長めからビシッと。動きも良くなってきたし、冬毛も抜けてきて気配は前走時より良くなってるよ。オープン入りして苦戦してるけど、そろそろいいとこを見せてくれないかな」と安持厩務員は語る。

ここ2走は重賞戦線で、思うような結果を残せなかったが、ここに来て自己ベストを更新するなど、順調さが窺える。3連勝でOP入りを決めた勢いを考えれば、大駆けの期待を持たずに居られない。

前走、中山牝馬S5着のハピネスダンサー(牝5、栗東・高野厩舎)は助手を背に坂路で追い切り。一杯に追われて、4F55.3-40.2-26.2-12.9秒を計時。

追い切りを追え高野友和調教師は「今年は重賞ばかり。遠征もあったし、普通の馬なら状態を維持することに集中するところですが、この馬はむしろ状態を増してきた感じすらあります。ここ3戦は力を出し切れていない。スムーズに走ってきて欲しいですね」ここ2戦は掲示板を確保する堅実な走り。念願の重賞制覇へ向け、中心的存在である事は間違いない。

前走、中山牝馬S3着のメイショウスザンナ(牝7、栗東・高橋義厩舎)は助手を背にCWで追い切り。直線では強めに追われ、4F53.5-38.5-12.8秒でフィニッシュ。

矢野調教助手は「日曜の坂路でビシっとやって、今週は輸送もあるのでCウッドで半マイルからサッと。これで十分です。この子は正攻法でスムーズに走らせるより、前走のように後ろからギリギリで走らせた方がいい。リスクはありますが、持ち味を生かすにはこの形がベストなんで」と前走のような競馬を示唆した。昨年クイーンCを勝って以来は思うような結果に恵まれなかったが、ハマれば飛んで来るような末脚を保持している事は確か。昨年3着のこの舞台で重賞2勝目を飾る事ができるか注目だ。