良血チェッキーノが3馬身差快勝!レコードのおまけ付きで樫へ!

●4月24日(日) 2回東京2日目11R 第51回フローラS(G2)(芝2000m)

ジュエラー、シンハライトらが高いパフォーマンスを見せた今年の桜花賞だが、2歳女王メジャーエンブレムがNHKマイルCへ向かうことが発表されるなど、牝馬クラシック2冠目・オークス(G1)の大勢はまだまだ未知数。 3着までに優先出走権が与えられるフローラS(G2)は激戦が期待されたが、終わってみれば桜をパスしたローテーションを組んできたチェッキーノ(牝3、美浦・藤沢和厩舎)の独壇場だった。

外枠が不利とされる東京芝2000mの舞台で大外枠。ましてや、開幕週の馬場。それでも、慌てることなく18番枠から中団で流れに乗ると、道中は好機を窺うようにジックリと待機。直線では先行馬たちが脱落する中、馬場の中目を突き抜けると、上がり最速タイの末脚でみるみる内に2着馬に3馬身差をつけた。

インタビューでは「今日は楽だった」と幾度と無く口にしたのはクリストフ・ルメール騎手。テン乗りとは思えぬレース運びに「今日は良いスタートで、良いポジション。前に馬がいて、リラックスして走ってくれたし、折り合いも問題なかった。スタミナもありますね」と手放しでパートナーの走りを称賛した。

これがJRA通算1300勝達成と節目のVになったのは藤沢和雄調教師。 母のハッピーパス、全兄のコディーノら6頭のきょうだいを管理してきた、いわばゆかりの血統馬での勝利に目尻は下がりっぱなしだ。 「気が良すぎるところのある血統で、よく知っているのですが、この馬は本当に穏やかです。桜花賞も行きたかったのですが、牧場サイドから『疲れもあるので、ここまで待とう』という話がありました。輸送を考えれば、ここまで待ってよかったです。次こそは本番にいきますよ(笑)」と次戦を見据えた。

2分を切る秀逸な時計でレースレコードと力の違いを証明してみせたチェッキーノ。樫の舞台では、桜花賞上位勢らとどんな闘いを演じてくれるのか。関東から新星誕生をアピールした。

フローラS

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