【マーメイドS】1週前 待ちに待った重賞初挑戦ナムラアン「牝馬同士なら重賞でも」

1日、マーメイドS(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、都大路S1着のナムラアン(牝4、栗東・福島信厩舎)は、助手を背に坂路で終い強めに追われて、4F53.7-38.7-25.0-12.6秒を単走でマークした。

ここまで大舞台に縁がなかったが、昨年5月のあやめ賞(芝1800m)を1分45秒1の好タイムで快勝。続くオープンの白百合Sでは、のちに小倉大賞典を勝つアルバートドックにクビ差2着とハイレベルの走りは見せていた。その後、一進一退を繰り返してオープン入りし、いよいよ重賞初挑戦となる。

福島信晴調教師は「ゲート練習を再三、やっているし、大分、安定してきたかな。ま、この血統やしいつどうなるかまで計算しづらいとこやけどな」と苦笑いを浮かべつつ、「前走で牡馬を相手にオープン勝ち。牝馬同士なら重賞でもやれていいと思う。あとはハンデがどの程度になるか」と自信も垣間見せる。母系にはハーツクライもいる成長力のある血統。どんなパフォーマンスを見せるか注目される。


前走、福島牝馬S6着のハピネスダンサーは、助手が跨がって坂路での単走追い。終いはビッシリと負荷をかけられて、4F52.6-38.1-24.9-12.4秒をマーク。力強いフットワークが目を引いた。

その動きを見届けた高野友和調教師も「前走後は放牧へ。レースをあけたことで、また具合がグッと上がってきました。そうなるのも基礎体力がしっかりついてきたということでしょう」と仕上がりに好感触を得ている。

近3走は重賞で5、5、6着と、もどかしい走りが続くが、言い換えれば崩れず安定して走っている。「スムーズに走れていない中でも差のない競馬ができているし、牝馬同士なら通用するメドはついていますから」と指揮官は反撃に意欲十分だ。