【宝塚記念】トーホウジャッカル酒井学「いい雰囲気でここまでこれた」

22日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、天皇賞(春)5着のトーホウジャッカル(牡5、栗東・谷厩舎)は、坂路で酒井学騎手が手綱をとって、終い一杯に追われ、4F52.8-38.6-24.9-12.2秒で登坂。順調に今季3戦目を迎え、3歳秋の菊花賞時を思い起こさせる雰囲気を醸し出している。

鞍上も「速くなりそうな感じだったので、道中で少し押さえる感じに。すぐに我慢ができたし、まっすぐ走ってきました。いつもは右にゆがむところもあるんですが、そういった面を見せなかった。ええ、良かったと思います。前走は直線入り口まではすごくい雰囲気でしたが、最後で右にモタれてしまって。でも、今度は順調に受かっての3戦目。馬もいい雰囲気でここまでこれたし、あとは当日の馬場、天気ですね。当日だけでもいいので。雨が降らないで欲しい」と、復活への手応えを明るく語る。菊花賞レコードVの底力は非常に不気味だ。

トーホウジャッカル


前走、鳴尾記念6着のヤマカツエース(牡4、栗東・池添兼厩舎)は、池添謙一騎手を背に、CWコースで終いを伸ばす最終調整。単走で直線強めに追われると一直線に伸びて6F81.5-65.8-51.1-37.7-11.7秒を叩き出した。

今年は中山金杯を制する好スタート。京都記念以来となった鳴尾記念では6着と敗れたが、勝ち馬からは0.4秒差。陣営にショックの色はない。「〝しっかりやって〟との指示。一度使ったことでフットワークも良くなってきたし、馬体にも幅が出てきたように感じました。ええ、上積みは大きいと思います」と、鞍上もデキの良さをアピール。「距離は何ともいえないところはありますが、折り合いを大事に乗りたいですね。馬場は少々のレベルならこなしてくれますが、京都記念ぐらいに悪くなるのはいやですね」と馬場を気にするものの中距離では安定した力を見せているだけに、混戦になれば面白い存在となるかもしれない。

ヤマカツエース