【ラジオNIKKEI賞】軽量魅力ロードヴァンドール 初重賞でも逃走劇見せる

29日、ラジオNIKKEI賞(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、メルボルントロフィーを逃げ切ったロードヴァンドール(牡3、栗東・昆厩舎)は、助手を背にCWで84.1-68.2-53.4-39.5-11.8秒をマーク。重馬場発表の中、終いは11秒台と良い反応を見せた。

橋本調教助手は「予定通りの調教ができましたね。いい動きでしたよ。トモがパンとしてくるのに時間がかかったけど、大事にやってきたことで苦しいところもなくなって精神面でも余裕が出てきました。その分、しっかりと攻めることができますからね」とコメント。初の重賞挑戦に関しては「相手は強くなりますが、ハンデの53キロは 魅力ですね」と連勝にも期待がかかる。


前走のあやめ賞で2勝目を挙げ、ここへ駒を進めてきたナイトオブナイツ(牡3、栗東・池添兼厩舎)は松山弘平騎手を背にCWでの最終追い。82.3-65.5-51.3-38.1-11.9秒を計測。馬なりながら終いの切れは上々。2度目の重賞挑戦で初制覇を狙う。

騎乗した松山騎手は「落ち着いていたし、追ってからの反応も良かった。競馬では前半で焦らせると走りがバラバラになるところがある。この馬のリズムを守って走らせてあげたいですね」とコメント。前走で見せた上がり33.4秒の切れ味を福島の小回りコースでどう生かすのか、鞍上の手綱捌きにも注目だ。


前走のニュージーランドトロフィーで11着だったカープストリーマー(牡3、栗東・清水久厩舎)は黒岩悠騎手を背に(レースでは中谷雄太騎手が騎乗)CWで追われ、82.6-66.5-51.2-38.1-12.0秒をマーク。2歳馬に胸を貸す形の調教になったが、終いは12秒フラットとなかなかの反応を見せた。

管理する清水久詞調教師は「放牧明けですが、ここを目標に設定して帰厩しました。いい状態に仕上がっていますよ」と仕上がりに満足気。前走を振り返っては「この前はチグハグな競馬で力がだせなかった。上のクラスでも通用すると期待している馬だし、重賞でも通用していいと思っています」と同馬の素質を高く評価。再びの重賞挑戦で巻き返しに燃える。