【中京記念】ケントオー 前走快勝で3度目の重賞挑戦に手応え

20日、中京記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、米子S1着のケントオー(牡4、栗東・西橋厩舎)は、助手を背に、坂路で単走、終い一杯に追われて4F52.2-37.7-24.7-12.6秒をマーク。前走快勝の勢いそのままの力強いフットワークを披露した。

和泉調教助手も「先週にもしっかり追ってあるし、けさは最後でちょっと仕掛けたぐらい。いい動きでしたよ。前走は得意とはいえない馬場状態。内の荒れた馬場でノメりながらも差し切ってくれた。ホント、気持ちの強い馬ですね。引き続きいい状態で出走できそうだし、ここも楽しみですね」と期待を寄せる。

過去2度の重賞挑戦は阪急杯11着、マイラーズC8着と大きな着順となっているが、ともに1秒も負けておらず、前走は地力強化を改めて示したレース内容。ここで重賞初制覇のシーンがあっても何ら不思議ではない。


前走、京王杯SC4着のダッシングブレイズ(牡4、栗東・吉村厩舎)は、CWコースで助手が騎乗しての単走追い。前半ゆったりとした流れから徐々にピッチを上げ、直線やや強めに気合が入ると鋭く反応し、6F82.1-66.0-51.7-38.7-11.7秒で一気にゴールを駆け抜けた。

前走後ひと息入ったが、愛馬の軽快な走りに「先週もしっかりやっているし、けさはこれで十分。これでも乗ってた助手は『まだ手応えに余裕があった』と。それでいてラスト1F12秒を切ってくるんですからね」と吉村圭司調教師も納得の表情を見せる。

ここまで13戦のキャリアで1番人気が8回。デビュー時より大きな期待を受けながら、重賞では2度の4着が最高。「前走は上がり時計が速すぎたところもあるけど、ああいった競馬を経験したことが今回へつながってくるはず」と前走を糧に、未完の大器が悲願の重賞Vを目論む。