【関屋記念】レッドアリオン 2連覇へ秘策あり!「ハナに行ってもらうことも」

10日、関屋記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

昨年の覇者で、前走、安田記念10着のレッドアリオン(牡6、栗東・橋口慎厩舎)は、助手が騎乗して坂路での最終調整。1.4秒追走した古馬500万のサトノユニコーンに0.2秒及ばなかったが、キビキビとしたフットワークで4F53.8-39.0-25.0-12.5秒をマーク。連覇へ向けてキッチリと立て直しが図られた。

昨年は兄・クラレントに続く兄弟連覇を達成したが、以降は6戦して5戦が2ケタ着順と大敗が続く。橋口慎介調教師は「前走時には調教でも引っ掛かるところが目につきましたが、この中間は落ち着いているし、いい意味で力を抜いて走れています。担当者も『こういう時の方がいい』と言っていますからね。レースでは嫌気をさすと止めるところがあります。そんな面を出さないよう、ハナに行ってもらうことも考えています」と巻き返しへ向け積極策を示唆する。

前走の安田記念は10着ながら、勝ったロゴタイプとは0.8秒差。攻めの動きを見る限り、極端な衰えは見られない。それはトップハンデの58キロが示しており、師が話す積極策がカンフル剤となれば、史上3頭目の関屋記念連覇も決して不可能ではない。