【関屋記念】好調の勢いそのままにケントオー 終い重点も万全のデキ

10日、関屋記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走の中京記念をメンバー最速の上がりで3着としたケントオー(牡4、栗東・西橋厩舎)は、いつも通り坂路での追い切り。助手が騎乗し、4Fを60.4-43.3-27.0-12.5秒の時計で駆け上がった。
この馬を担当する高橋一厩務員は「先週の追い切りで競馬が近いことを察しているし、日曜も考えていた以上の時計で動けました。もう態勢も整ってるし、間隔も詰まってるんで今朝は上がり重点です。前走で左回りでもコントロールが効くことは分かったので、うまく立ち回ればチャンスもあると思います」とコメント。

3歳1月のデビューから長い休養もなく、ここまで18戦を消化。米子Sでは後に中京記念を勝つガリバルディら相手に4馬身差で快勝し、ここに来て確実に力をつけてきた。好調そのままに初の重賞タイトル奪取となるか、注目の1頭だ。



中京記念を16頭立ての最低人気で4着と大健闘したダンスアミーガ(牝5、栗東・中竹厩舎)も坂路での追い切り。4Fから53.4-38.1-24.9-12.7秒を計測。テンの入りは前走時よりやや遅くなったものの、上がり3Fでは遜色ない時計をマーク。休み明けを一叩きされての良化が見込めそうだ。
管理する中竹和也調教師は「遅い時間帯にこれだけ動けたら良いですよ。使って良くなってますね。休み明けはあまり走らないと思ってたから、前走はよく頑張ったな、と思います。直線で少し窮屈になるシーンもありましたからね。叩き2走目だし、スムーズな競馬ができればいいですね」と上々の動きに満足気。

ダンスアミーガはここまで5勝を挙げているものの、重賞では2着が最高着順。社台RHのクラブ馬で、来春の6歳3月で引退となる同馬。残り半年、それまでに一花咲かせることができるかどうか。この馬にはこれまで14人のジョッキーが跨ってきたが、昨年秋以来のコンビとなる新潟得意な石橋脩騎手のエスコートにも期待したい。