【スプリンターズS】ベルカント 昨年13着のリベンジへ「ゲートまで細心の注意を」

29日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、北九州記念2着のベルカント(牝5、栗東・角田厩舎)は、坂路で助手が騎乗。輸送を控えていることもあり、単走で終始リラックスした走り。それでも坂路巧者らしく馬なりで4F52.5-37.5-24.1-12.1秒を叩き出した。

アイビスSD、北九州記念を経てスプリンターズSというのは昨年と同じローテーション。北九州記念こそ2着と敗れたが、堂々2年連続サマースプリントシリーズチャンピオンとして3度目の挑戦となる。角田晃一調教師は「先週までにしっかり乗っているし、けさは予定どおりに馬なりで。馬場も苦にせず走れていたし、いい時計で動いてましたね。毎年、夏に向けて調子を上げていくタイプですが、今年は夏の好調をしっかりキープできている。テンションが高くなるところがあるから、レースまで消耗させないようにゲートまで細心の注意を払いたい」と好調をアピール。2番人気13着と期待を大きく裏切った昨年のリベンジに燃える。

父はビッグアーサーと同じサクラバクシンオー。現役時代はこのレースを連覇し、産駒も短距離路線を沸かせたが、このレースでの成績はひと息で、2011年にこの世を去り、残る産駒も少なくなった。ここで偉大な父にゆかりのあるタイトルをプレゼントすることが出来るか。この馬にも大きな期待がかかっている。

ベルカント

写真は28日撮影