アイビスSD連覇など重賞5勝を挙げたベルカントが引退 繁殖入りへ

ベルカント

今年のアイビスSDはネロとの叩き合いを制して連覇達成

5日、今年のアイビスSDを制して同レースの連覇、サマースプリントシリーズ連覇を成し遂げたベルカント(牝5、栗東・角田厩舎)が引退、繁殖入りすることがわかった。

同馬は2歳8月、小倉でのデビュー戦を5馬身差で圧勝すると、続く小倉2歳Sを2着。3戦目のファンタジーSを4番人気で制して重賞初制覇を飾ると、牝馬の身で朝日杯FSに挑戦した(10着)。

3歳初戦の桜花賞トライアル・フィリーズレビューを完勝するも、本番は10着。ここから距離適性を考慮してか、1400m以下のレースを中心に使われるようになる。その後は3歳馬ながら短距離の一線級と互角に渡り合うが、掲示板が一杯の歯がゆいレースが続く。

久々の重賞制覇となったのが昨年のアイビスSD。8枠13番から持ち前のスピードを生かして先行、最後は2馬身差の決定的着差をつけて勝利。続く北九州記念も勝利し、サマースプリントチャンピオンに輝く。スプリンターズSは13着、ドバイ遠征を敢行するも12着とG1では結果を残すことが出来なかったが、今夏のアイビスSDを連覇し、北九州記念も2着で再びサマースプリントシリーズを制覇した。10月2日のスプリンターズS10着が最後のレースとなった。重賞勝ちは5つ、今後は新冠町のノースヒルズで繁殖入り。ダービー馬キズナとの交配が期待されている。

馬主は株式会社ノースヒルズ、生産者は新ひだか町の土居忠吉氏。馬名の意味由来は「美しい歌(音楽用語)」。

  • ベルカント
  • (牝5、栗東・角田厩舎)
  • 父:サクラバクシンオー
  • 母:セレブラール
  • 母父:ボストンハーバー
  • 通算成績:21戦6勝
  • 重賞勝利:
  • 15~16年アイビスSD(G3)
  • 15年北九州記念(G3)
  • 14年フィリーズレビュー(G2)
  • 13年ファンタジーS(G3)
ベルカント

昨年の北九州記念は後に高松宮記念を制すビッグアーサー相手に勝利