【日経新春杯】レーヴミストラル連覇へ 8ヶ月ぶりブランク感じさせない動き

11日、日経新春杯(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨年の覇者で、天皇賞(春)以来8ヶ月ぶりの実戦となるレーヴミストラル(牡5、栗東・高野厩舎)は助手が騎乗して坂路での追い切り。53.5-38.8-25.2-12.6秒をマークし、ブランクを感じさせない動きを披露。先週はCWで6F79.8秒を計測しており、昨年12月に帰厩してからビッシリと乗り込まれてきた。

「天皇賞の着順はともかく、走っていないとは思わないですよ。レースの疲れが大きくて時間がかかりましたが、帰厩後は順調そのもの。先週までウッドでやって、今週は坂路で。満足いく追い切りができました」と高野友和調教師

騎乗予定だった川田将雅騎手が先週日曜の京都競馬で落馬負傷。今回は急遽、M.デムーロ騎手とのコンビとなるが「乗り替わりは仕方がないこと。ジョッキーには特性を伝えておきますが、あまり固定観念に縛られずに乗ってくれれば」と名手に手綱を託す。

昨年の当レースでは、4角最後方から33秒1の上がりで差し切った。休み明け、58キロのトップハンデと2つのハードルがあるものの、ここは地力の高さに期待したいところだ。

京都大賞典8着以来の実戦となるヤマカツライデン(牡5、栗東・池添兼厩舎)は池添謙一騎手を背にCWでの追い切り。6Fから単走で追われて80.7-65.6-51.4-37.8-11.5秒を計測。重馬場発表の中、この時計は秀逸と云えるだろう。

「大型馬でも普段から調教で動くし、仕上げに苦労しないタイプ。今朝も気分よく走っていたし、良かったですね。前走はマイペースだったけど、少しタメすぎたかも。キタサンブラックの格好の目標になってしまいましたからね。今回はある程度、後ろを離した大逃げも考えてます。掻き込むようなフォームで荒れ馬場は苦にしない。むしろパンパンの良馬場よりいいですね」と管理する池添兼雄調教師

初の重賞挑戦だった前走は果敢に逃げるも上がり勝負に対応できず8着に敗れたものの、昨年の春に芝長距離路線に転向して以来、連対を外さない走りを見せ半年余りでオープンまで上ってきた。この中間もCWで6F80秒を切る時計をマークしており、休み明けでも仕上がりは万全。改めてその実力を発揮することができるのか、展開面も含めて注目の1頭となりそうだ。

ヤマカツライデン

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