【きさらぎ賞】アメリカズカップ反応良化「長く、しぶとい脚を生かしたい」

1日、きさらぎ賞(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、朝日杯FS9着のアメリカズカップ(牡3、栗東・音無厩舎)は、坂路で3週連続の51秒となる4F51.3-37.7-24.8-12.5秒をマーク。ラスト2Fのラップはひと追い毎に更新されていて、ひと叩きされたことで反応はグッと良くなっている。

手綱をとった松若風馬騎手も「けさは〝いっぱいに追って〟という指示でした。先週より動きも良かったです。前走は出遅れ気味だったし、ポジションをとりに動いた分、最後で甘くなってしまいました。中間はゲート練習をしているし、ある程度前の位置をとって、持ち味である長く、しぶとい脚を生かしたい」と前走9着からの巻き返しに燃えている。

前走、1月5日の新馬戦を快勝したスズカメジャー(牡3、栗東・橋田厩舎)は、助手を背にして坂路での最終調整。入りがスローだった分、全体の時計は目立たないが、徐々にペースを上げ、ラスト1Fは12秒を切るラップを刻み、4F53.6-38.5-24.6-11.9秒をマーク。

橋田満調教師は「先週にコースでしっかりと追い切っているし、けさは坂路で上がりを重点に伸ばしました。跳びが大きな馬でそんなに速く見えなかったけど、時計はしっかり出ましたね。すごく柔らかくて背中の使い方が上手。瞬発力のある走りだし、重賞でも楽しみですね」と手応えの良さを口にする。キャリアは新馬の1戦のみだが、何とも不気味な雰囲気を漂わせている。