【京都記念】マカヒキ 持ったままで12秒4「ダービー馬らしいレースを」

8日、京都記念(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

凱旋門賞以来の実戦を迎える昨年のダービー馬マカヒキ(牡4、栗東・友道厩舎)は、助手を背に坂路を単走で追い切られ、4F53.6-39.0-25.0-12.4秒をマーク。終始、鞍上の手は動くことなく、馬なりのまま楽々と坂路を駆け上がった。

「いつものように先週までにビッシリと攻めて、当週はサラッと。53秒くらいでいいかと思っていましたから、予定通りですね。追い切りのダメージが残らなくなったし、馬も落ち着きがあっていいですね。態勢は整ってきました」と友道康夫調教師。その言葉通り国内ではキャリア2戦目以降すべてで、坂路で最終追いを行っており、その口ぶりからも順調さが伝わってくる。

ただし、気になるのは天候。早ければ9日から12日まで、西日本を中心に降雪が予報されている。「週末の天気がどうかですね。道悪は分かりませんが、この馬自身はパワーもある。今くらいの馬場で走れるようなら大丈夫じゃないでしょうか。競馬なので何があるかわかりませんが、ダービー馬らしいレースをして、いいスタートを切ってもらいたい」と期待を込めた。

昨秋はフランス遠征に徹したため、日本でのレースは遠ざかっているが、クラシックでしのぎを削ったサトノダイヤモンドが有馬記念を制するなど、同世代の活躍は顕著。世代の頂点を極めた馬として、意地と貫禄をみせつけられるのか。ダービー馬の帰還はいよいよ目前。国内復帰戦が待ち遠しいばかりだ。

マカヒキ