絶好調ミルコ今月重賞5勝!ネオリアリズムは「本当に素晴らしい馬」

ネオリアリズム

●2月26日(日) 2回中山2日目11R 第91回中山記念(G2)(芝1800m)

4週連続を含む、今月5度目の重賞制覇となったミルコ・デムーロ騎手が騎乗するネオリアリズム(牡6、美浦・堀厩舎)が、絶好調の鞍上に導かれ重賞2勝目を飾った。

「スタートはたまに出遅れるから、内枠が気になった。注意したけど、上手く出てくれた」 とデムーロ騎手が振り返ったように、注目のスタートは五分に発進すると、ハナが予想された隣枠のマイネルミラノと互角のダッシュ力を見せる。外からロゴタイプが被せにいったところには逆らわず、すんなり3番手でコーナーを迎える。

外からクリールカイザーがポジションを上げたタイミングで「少し出して行こうとしたらテンションが高くなって、ちょっとかかってしまった」と振り返ったが、上手く御しロゴタイプの真後ろで折り合いに専念。「ロゴタイプがハナをきるとペースが緩くなってしまうし、早めに先頭に立つことも考えた」と話すが、先にマイネルミラノがマクる形で先頭へ。ハナのロゴタイプは無理に競りには行かず、すんなり前を譲り自分の競馬に徹した。一方、今回が初コンビの人馬だったが、鞍上はワンペースのイメージを持っていたということで、早めの抜け出しを意識したようだ。

1000m1分1秒3のやや遅めのラップを刻み3コーナーに差し掛かる。4コーナー出口で一気に馬群が密集し、ネオリアリズムは内々の経済的コースを通りながら直線を迎える。先にロゴタイプが先頭のマイネルミラノを捕らえて抜け出しを図るが、それを見ながら外に出して直線勝負に挑む。ペースが速くならなかった事もあり、後方勢力が伸びあぐねる中、ジリジリとロゴタイプを射程圏内に入れると、残り100m地点で交わした。内を突いてサクラアンプルールも強襲するが、最後まで脚を伸ばしたネオリアリズムが振り切り重賞2勝目を飾った。

「素晴らしい馬です。周りのジョッキーも強いと言っていますからね。とても賢いですし、脚もあります。距離は2200mでも大丈夫だと思います」とその乗り味を高く評価。その口ぶりからは、春の大舞台でもやれる手応えを感じとった様子だった。

札幌記念では、年度代表馬モーリスを下し、マイルCSでは粘りある走りで3着を確保。そして、今回の勝利とまさに充実期。兄リアルインパクト同様、G1の頂きを目指す上で、上々の滑り出しとなった。

ゴールドドリーム
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