【中山GJ】王者オジュウチョウサン石神「しっかりと結果を出したい」

オジュウチョウサン

阪神スプリングJを勝って重賞5連勝!

5日、中山グランドJ(J・G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、阪神スプリングJ1着のオジュウチョウサン(牡6、美浦・和田郎厩舎)は、石神深一騎手を背に南Wコースで3歳未勝利のデルマタッシャデナと併せ馬。2秒近く先行したパートナーを馬なりのまま捕まえ、一気に2馬身突き放してゴール。5F69.6-53.9-39.5-13.1秒をマークした。

今年は昨年よりも1週遅く、阪神での始動となったが、心配されたダメージもなく、この1週前追い切りではまさに王者らしい力強いフットワークを見せた。昨年のこのレースから重賞5連勝中。もちろんここも通過点とするつもりだ。


追い切り後、石神深一騎手の一問一答は以下の通り。

●前走は不向きな展開もクリア

-:前回インタビューさせていただいたのが、中山大障害の前ということで、改めてレースを振り返っていかがですか?

石神深一騎手:中山大障害は楽に勝てましたね(笑)。目標とする馬がちょうど前にいてくれたので、それに付いていって、最後に交わしてという楽な競馬でしたね。

-:2016年は中山大障害を含めて障害G1完全制覇となりました。1年を改めて振り返るといかがでしたか?

石:状態が高いレベルで安定してくれたのが一番の勝因かなと思います。

-:今年は阪神スプリングJから始動したのですが、ここに向けての馬の造り方、実際のレースを振り返っていただけますか?

石:阪神スプリングJが結構タフな競馬になってしまい、初めての長距離輸送もありましたし、そのあとの疲労具合を心配したのですが、うまくスタッフが立て直してくれて、あと1週あればしっかり仕上がって競馬に向かえるかなと思います。

-:阪神スプリングJは厳しい競馬だった?

石:そうですね。スローペースになったことで、馬群が団子状態になって。それにマークも厳しかったので。

-:その中を勝ち切ったというのは?

石:ヨーイドンの競馬はあまり向いていないと思うのですが、それにも今は対応しているので不安がないですね。

-:ちょっとタフなレースだったということで、レース後はちょっと疲労みたいなものが?

石:2週間放牧に出したのですが、フックラとして元気に帰ってきてくれたので、調教で加減することもなく、この2週間はしっかりとやれました。

●負けない気持ちでG1・3連覇へ

-:レースに向けて、これからの調整で気を付けていきたいところは?

石:やっぱりケガというか……。その点だけですね。アクシデントが一番避けたいので。馬は利口になっていて、自分で勝手に体を造っていくようになっているので、状態に関してはまったく心配はしていないです。

-:気性面は以前は課題があったかと思うのですが。

石:そうですね(笑)。今もちょっとうるさいのはうるさいですけど、前よりは悪さをしなくなりましたね(笑)。

-:去年、初めてのG1を制覇して、連勝街道の口火を切った中山グランドJですが、今年の見通しをお願いします。

石:ファンの皆さんも「この馬は負けないだろう」と思っているでしょうし、僕もそういう気持ちでいますので、今年初めてのG1でしっかりと結果を出したいと思います。

オジュウチョウサン

JG1完全制覇を達成した中山大障害