東京コースは3戦3勝 ダイワキャグニーがレースレコードを手土産にダービーへ

ダイワキャグニー

●5月6日(土) 2回東京5日目11R プリンシパルS(芝2000m)

1着馬に3週間後に行われる日本ダービーの優先出走権が与えられるダービートライアル。ここで晴れ舞台へのチケットを手に入れたのはキングカメハメハ産駒のダイワキャグニー(牡3、美浦・菊沢厩舎)。2勝を挙げている府中で力強く脚を伸ばし、後続に2馬身半差を付ける堂々の快勝。東から楽しみな素質馬が大一番に参戦する。

マイネルユニブランが軽快に飛ばして作ったペースは、2ハロン目から11秒台のラップが続く淀みない流れ。ダイワキャグニーはスムーズに折り合って好位の5番手をジッと追走し、抜群の手応えで進む。直線の入口で一瞬モタつく場面もあったが、北村宏司騎手の左ステッキに反応するとグンと加速。ゴール200m前で先頭に躍り出ると、そこでもう勝負あり。1分58秒3の好タイムでゴールへ飛び込んだ。

「東京コースで上手に走れることがこの馬の良いところですね。今日は馬の気配も良かったですし、スムーズに走ってくれました。中間に1回追い切りに乗って順調だと思っていましたし、厩舎サイドが日々しっかり調整をしてくれました。今日は良い時計で走ってくれましたし、このまま順調にいって次も良いコンディションで出られれば、と思います」と北村宏司騎手は心地よい汗をぬぐいながらレースを振り返った。

ここ10年でもルーラーシップ、スピルバーグ、アンビシャスらが勝ち馬に名を連ね、のちの中距離路線で活躍を見せているのだが、ダービーで好走したのは、このレースが創設された1996年の勝ち馬ダンスインザダークのみ。データ面では厳しいローテーションも、レース史上最速のタイム(2002年までは2200mで施行)をマークし、東京コースは3戦3勝。遡れば1歳のセレクトセールで1億円を超える値が付いた飛びっ切りの素質を持っている。もちろん、本番でも目が離せない1頭だ。

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