これぞG1ホース! レッドファルクスが堂々とマイル路線の主役へ名乗り!

レッドファルクス

●5月13日(土) 2回東京7日目11R 京王杯SC(G2)(芝1400m)

朝から断続的な雨に見舞われた東京競馬場。6Rの前に芝の馬場状態が重馬場となり、スピード+パワーも要求されるレースとなった京王杯SCだったが、勝ったのはメンバー唯一のG1ホース・レッドファルクス(牡6、美浦・尾関厩舎)。初めて背負う58キロも全く関係なく、メンバー最速の上がりで他馬を圧倒。3つ目の重賞タイトル手に入れた。

レースを引っ張ったのは、横山典弘騎手騎乗のヒルノデイバロー。絶妙なペースで道中は13頭がほぼ一団でレースが進み、レッドファルクスは中団の外めを追走。連覇を狙うサトノアラジンはそれをマークする形。明暗を分けたのは直線の進路で、道中外めのポジションからそのまま外を狙ったレッドファルクスに対して、サトノアラジンは進路を内へ。サトノアラジンは結果的に窮屈な競馬を強いられ、レッドファルクスはややエンジンの掛かりが遅かったものの、勢いが付いてからは一気の伸び。内で粘る先行勢をまとめて飲み込んだ。

騎乗したM.デムーロ騎手も「香港遠征のときは少し状態が落ちていましたが、また戻ってきてすごく良い状態になっていますね。道悪の高松宮記念でも頑張っていましたし、今日も同じような道悪で走ってくれて良かったです。賢くて乗りやすい馬なので、あと1ハロン延びても大丈夫そうです。次も頑張ります」と会心の勝利に笑顔を浮かべた。

安田記念の舞台となるマイル戦はデビュー2戦目の9着以来となるが、鞍上も話すとおり、G1ホースとなり、充実期を迎えた今なら克服は十分可能だろう。世界のマイル王・モーリスが引退し、混沌としているマイル路線。スプリント王が堂々と2階級制覇へ名乗りを上げる。

レッドファルクス
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