【日本ダービー】カデナ逆襲へ!調整法戻して「万全に持ってこられた」

カデナ

最終追い切りで好調ぶりを披露したカデナ

24日、日本ダービー(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走の皐月賞は9着に敗れたカデナ(牡3、栗東・中竹厩舎)は、CWコースで一杯に追われ、4F51.1-38.0-12秒2。未勝利馬を0.8秒追走して、最後は0.2秒先着した。

皐月賞の反省から、今回は調整方法を変更。中竹調教師は「前走は展開だけが敗因とは思ってません。仕上げの面で失敗したと思うし、それを踏まえて今回は1週前、当週と目いっぱいにしっかりやりました」とコメントした。

最終追い切りについては「先週は初めてCウッドやったこともあって手前をコロコロと変えていたけど、今週はそんなこともなかった。リードホースを前に置いたことで前進気勢もあったし、いい感じですね。目一杯にやると決めたのは前走後から。コース追いで最終仕上げをやっていくと決めたのは弥生賞から。大目標のレースできっちり仕上げていきたかったからね。思惑どおりにやれてるし、あとは無事にレースに送り出すだけです」と話した。

追い切り後、管理する中竹和也調教師の一問一答は以下の通り。

●400mの距離延長は「問題ない」

-:いよいよダービーの当該週となりました。今のお気持ちを教えて下さい。

中竹和也調教師:なんとか無事にここまでやってこられたなという感じですかね。正直なところ。

-:追い切りに関してはどのようにご覧になられましたか?

中:最終追い切りを一杯に、ということで指示出してやってもらったんですけど、満足いく内容でしたし、満足いく動きでした。

-:1週前にはCWでの追い切りもありましたが?

中:1週前は最終追い切りに向けたリハーサル的な追い切りだったんですけれども、それがうまくいきまして、今週いい調教内容になりました。

-:状態としては万全な感じで?

中:万全に持ってこれたと思いますし、あとは競馬までしっかりケアして、いい状態で送り出したいと思います。

-:調整具合なんですが、前走の時と比べてちょっと変えた部分もあるということですが?

中:前走は競馬の前週に一杯にやりまして、当該週は微調整程度だったんですけれど、今回はそれを逆にしました。どちらかというと、今回は前走以前の過程に戻したということで、前走が今までとイレギュラーなケースでした。今回はいつもどおりの調教内容に戻してみました。

-:馬もしっかりと合わせてくれた感じでしょうか?

中:合わせてくれていると信じています。

-:前走の皐月賞では、この馬にとって初めて苦い経験をしたのかなという印象があったんですけれども。

中:いつもどおりの覇気がなかったということで、調教過程が影響したのかなと反省していたんです。

-:弥生賞は外を回って豪快に差し切った、相当にポテンシャルは高い馬だなと思うのですが?

中:そう思いますので、カデナ本来の力を発揮できるように持っていってあげたいなと思っています。

-:今度は東京の2400mという舞台になりますが?

中:折り合いのつく馬ですし、東京の2000mでも実績ある馬なので、あと400m、2ハロンが問題になることはないと思います。

-:中竹先生にとっても、福永騎手にとっても、ダービーは悲願かと思うのですが?

中:私にとっても、騎手にとっても悲願のダービーとはなるんですけれども、カデナにとっては一生に一回の、今回限りのチャレンジになりますので、いい状態で送り出したいなと思っています。

-:静かに闘志を燃やしている、そんなイメージがありますが?

中:いろいろ責任も背負っていますしね。重責を感じています。