【日本ダービー】アルアインと2冠へ松山弘平「一番になることは小さい頃からの夢」

アルアイン

いつもの松山騎手らしく、穏やかな語り口で夢舞台への意気込みを語った

24日、日本ダービー(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、アルアイン(牡3、栗東・池江寿厩舎)に騎乗する松山弘平騎手の一問一答は以下の通り。

●アルアインのセールスポイントは「自在性と勝負根性」

-:アルアインについて、松山弘平騎手に伺います。よろしくお願いします。今年は皐月賞馬とのダービー挑戦、今の心境はいかがでしょうか?

松:皐月賞馬でこうして挑めるのは凄く嬉しいです。

-:これまでにも乗られていて、ダービーの雰囲気はどのように感じていらっしゃりますか?

松:とにかく違いますね。凄く取材が増えたり、当日の昼にはジョッキー紹介もありますし、そういった面でも普通のレースとは違うと感じます。

-:前走のレースについて伺うと、皐月賞はレースレコードでしたね。

松:非常に強い内容だったと思います。スタートは普通に出たのですが、二の脚もついて、好位で競馬を進めました。3~4コーナーで馬場の悪いところがあって、少し下がってしまうところもありましたが、直線を向いたら、もう一度盛り返してくれて、凄い根性をみせてくれたと思います。

アルアイン

皐月賞でG1ジョッキーの仲間入りを果たした

-:ここまでアルアインには2戦で跨って、いずれも勝たれています。この馬の良さはどんなところに感じますか?

松:自在性が凄くあるのと、勝負根性もあります。そういったところですね。

-:調整過程ですが、1週前追い切りにも跨がられました。振り返ってください。

松:先週と今週、両方乗せていただいたのですが、順調に来ている雰囲気。動きとしては良かったと思います。今日も体全体を使えていたと感じますし、落ち着きもありました。状態は引き続きいい状態だと感じました。

-:調教から引き上げられて、池江調教師とは何か話されましたか?

松:ええ、「順調です」とは伝えました。

●夢舞台で自らの夢を実現させたい

-:そして、東京の2400m。アルアインにとっては未知の距離・コースとなります。

松:やってみないとわからないところはありますが、馬を信じて頑張りたいと思います。

-:松山騎手が跨がられた2戦は比較的前目でのレースでした。レースの運び方はどんなイメージでしょうか?

松:当日の馬場状態や枠にもよるので、その辺りはまだ詳しくは考えていないですし、今後考えることになると思います。

-:理想の条件はどうなりそうですか?

松:天気は晴れの方が良いかと思いますし、先週の馬場の雰囲気ですと、ある程度、内目の方が良いかとは思っています。

アルアイン
アルアイン

僚馬ジークカイザーとCWコースで併せ馬 最後は先着したアルアイン(奥)

-:今回は皐月賞組だけではなく、別路線からも強い相手が出てきますね。相手関係はいかがでしょうか?

松:本当に強い馬も出ると思いますが、皐月賞馬として出るので、自信を持って臨みたいです。

-:改めて、ですが、松山騎手にとってダービーとはどんなレースでしょうか?

松:みんなが目指しているところの頂点だと思うので、乗れることも嬉しいですし、そこで一番になるということは小さい頃からの夢だったので……。何とかその夢を叶えたいと思います。

-:しかも、今年は皐月賞馬との挑戦。プレッシャーと楽しみ、どちらが大きいですか?

松:楽しみもプレッシャーも両方ありますけれど、馬を信じて頑張るだけかと思っています。

-:改めてファンへのメッセージをお願いします。

松:2冠を穫れるチャンスがあるのはこの馬だけです。何とか穫れるよう頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

アルアイン