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【日本ダービー】キャグニー北村宏「オーナーの馬で出られるのはありがたい」
2017/5/24(水)
24日、日曜東京10レース・日本ダービー(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、プリンシパルS1着のダイワキャグニー(牡3、美浦・菊沢厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F53.4-39.0-25.7-12.7をマークした。
「この馬を管理させていただくことが決まったときから、オーナーから『ダービーに行くぞ』と言われていましたし、最初からダービーを意識していました。2走前の弥生賞は初めての右回りでしたし、経験の浅さもあって当日のテンションなどもろもろの理由で上手くいかなかったかと思います。
前走は勝ったことはホッとしたものの、時計が速かったので大丈夫かなとも思いましたが、回復が早かったですしキャグニーの素質に驚いています。徐々に体質が強くなってきましたし、精神的に若さは残しますが、オンオフがきくようになってきているように徐々に進歩しています。
普段は坂路を含めてトラックでも調教していますが、今日は馬の状態を見て坂路2本上がらせました。力のあるダイワリベラルと併せて、苦しいところで並んで抜く形で馬を頑張らせました。この後はしっかりケアして無事にレースを迎えられれば、と思います。
スタンド前のスタートでどんなテンションになるかは当日にならないと分かりませんが、道中の折り合い面から2400は大丈夫じゃないかと思います。ジョッキーも馬のことを分かっていますし、枠順や馬場状態が分かってから作戦を考えればいいのではないかと思っています。
自分がジョッキー時代にダービーに乗せてもらったときは、最初から終わるまで緊張していたダービー週だったと思います。3着にきたことで厩舎の方やオーナーにも喜んでいただきましたし、ダービーはみんなの夢なんだと改めて感じました。自厩舎の初ダービーがご縁の深い大城会長の馬で感慨深いです。混戦ダービーと言われていてファンの皆様も応援する馬がたくさんいるでしょうけど、キャグニーも良い状態で送り出すので応援してください」
「今朝は追い切りに乗った助手さんに話を聞きましたが、感触も良く順調にきているようでした。前走はゲート裏で歩いているときは気負っていましたが、レースはスムーズに流れに乗れました。馬場状態が良くペースも流れていたので折り合いも良かったですし、直線に向いて仕掛けてからもまた反応して良い伸びを見せてくれました。レース後はダービーに出られることの期待もありましたし、キツいレースだったので、この後無事にいってくれればと思いました。
2走前はまだ体のバランスが成長途上にあって、上手くコーナーリングが出来なかったことも影響して最後はエネルギー切れになりました。以前は華奢なところがありましたが、時間の経過と共に解消されてきましたし、それがクラスが上がっても結果を残せている要因のひとつかと思います。
一生懸命な馬でゲートに入るまでは張り切り過ぎますが、ゲートを出てからは自分の力を発揮してくれますし。その辺りは良いところだと思います。距離もこなしてくれると思いますし、実績を残しているように東京コースは良い条件だと思います。乗り方は枠順が決まってからよく考えますが、直線に向くまでスムーズにエネルギーを残しながら進められればと思っています。
ダービーは毎年この舞台に立ちたいと思わせるレースですし、自分が若いときから応援してもらっているオーナーの馬で出られるのはありがたいです。ジョッキーになったからには掴みたいタイトルなので頑張りたいです」
●前走、皐月賞8着のウインブライト(牡3、美浦・畠山吉厩舎)は、松岡正海騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F83.9-67.8-52.5-38.1-13.4をマークした。
「前走はいろいろと厳しいレースになった印象ですし、若干反動があったかという感じでした。中間は在厩調整で、疲れを取ってから徐々に負荷をかける形で調整してきました。今日の追い切りは、前に2頭置いて折り合い重視でやりました。前がそれなりのペースで行っていましたし、並んで抜くところまでやってしまうと時計が速くなり過ぎてしまいますが、その辺りはジョッキーが上手く判断してくれて縦列のままゴールしました。長距離戦に向かうことを考えれば、ちょうど良い内容だったと思います。
皐月賞は8着でしたが良い状態で出せたと思いますし、今回も同等レベルに持っていけたかと思います。2400は初めてですが、母系に若干短いところが入っていますし、とにかく前半の折り合いがカギになると思います。展開うんぬんよりこの馬自身がしっかり折り合って運んで直線に向ければ、2走前のときのような脚を使えると思います。
皐月賞のときは硬い馬場になった印象ですが、今回はある程度クッションのきいた馬場になってくれればと思います。ダービーは競馬関係者ならみんな出走させたいですし、出走させたら勝ちたいレースです。ウインブライトも出走するだけで満足するのではなく、良い競馬をしたいと思っています」
●前走、青葉賞9着のマイネルスフェーン(牡3、美浦・手塚厩舎)は、柴田大知騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.3-69.1-53.9-39.3-12.9をマークした。
「本来は馬込みと一緒に上がってくるタイプの馬ですが、前走は初めて正攻法の競馬をした分、厳しくなってしまいました。休養明けということもあって稽古をビシビシやり過ぎたのか、その分、馬が行く気になっていたのかもしれません。1回競馬を使ったことで馬が変わってきています。先週の追い切りでしっかりやっていますし、今週はこのくらいで十分です。動きも良かったですし力を出せる状態だと思います。
未勝利勝ちをする前からチークピーシズを着けていますが、馬が力を付けてきて行きっぷりが良くなっているので、今回は外そうかと思っています。前走ほど負ける馬ではありませんし、今回は本来のジックリ運ぶ競馬をしてもらいたいです。人気より上位に来るのは間違いないでしょう」
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