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大怪我を乗り越え、三浦皇成騎手が1年ぶりの復帰へ「自分の居場所はここ」
2017/7/20(木)
19日、2016年8月14日・1回札幌6日目7R(モンドクラフト)での落馬負傷により休業中の三浦皇成騎手(27歳・鹿戸厩舎所属)が1ヶ月後に迫った復帰に向けて記者会見を行った。三浦皇成騎手のコメントは以下の通り。
●ドン底に落ちたという感じはあまりなかった
ここまで長かったなというのが1番ですが、騎手としてやっと馬の上に戻れて今はとても嬉しく思っています。骨盤が複雑な形で折れてしまって神経が挟まったりしたので、最初は左足が動かない状態からのスタートでした。足が動かない状態から動かすというところが1番大変でした。ベッドの上で動けないような状態が何ヶ月も続いたので、その時期が1番長く感じました。家族の支えが1番大きかったですけど、それもあって退院してから今日まではあっという間でした。最初は、命が助かって良かったということを医師に言われた状態で、正直騎手に戻れるかどうかも分かりませんでした。馬に乗れると分かるまでは、やはりとても不安な気持ちはありました。ただ絶対に戻れるという自信だけはあったので、ドン底に落ちたという感じはあまりなかったです。休養している間は、騎手を目指し始めたときの頃の自分を思い出したり、自分をゆっくり見つめ直す時間が十分にあったので、そういう意味では騎手としても人としてもすごく良かったのかなと思っています。
●自分の居場所はここだなという感覚
退院して歩くことが出来て、段々と負荷をかけて騎乗姿勢が取れるようになって、というなかで、ようやく騎手として復帰できる実感が湧いてきました。昨日までは中途半端な気持ちでしたが、昨日の朝に馬に乗ってやっとそれが確信に変わりました。リハビリ期間に乗馬には乗りましたが、競走馬は全然違いますし、約1年振りなのでどういうことが起きるのか、乗ってどういう感触を得るのか、楽しみな気持ちと不安な気持ちでドキドキしながら過ごしていました。昨日2頭、今日2頭と追い切りに乗りましたが、いざ乗ってみると自分の居場所はここだなという感覚で、本当に居心地が良かったです。
▲福島テレビオープンに出走するマイネルディーンの最終追い切りに騎乗
●札幌で復帰したいという気持ちは変わりません
8月12、13日に復帰という形で報道されていますが、ジックリと何の後遺症もない万全の状態で復帰したかったので、その日程を目標にしてきました。また、落馬したときと同じ週に落ちた場所で復帰したいということが自分のなかでもありましたし、ここまで待ったのも1つはそういう理由がありました。今日追い切りに乗っても違和感がありませんし、確かな感触を得られたので、復帰に向けてしっかり美浦で調教を積んでいきたいです。また馬に乗ることが怖くはないのか、と多くの方に聞かれますが、そういう気持ちは一切なく、逆にこのまま終わった方が変な恐怖心が残ってしまうのではないかな、と思っています。ただ本当に乗りたい、という気持ちだけでここまで頑張ってきました。北海道シリーズは自分にとって思い出がたくさんありますし、自分のなかで大きな存在の競馬場なので、そこで復帰をしたいという気持ちは1度も揺るぎませんでした。今日馬に乗ってみても、札幌で復帰したいという気持ちは変わりません。
●これから騎手としていろいろと恩返し出来れば
長い時間になってしまいましたが、休んでいる間もファンレターをたくさんいただいて、1つ1つの言葉にとても勇気づけられました。待っていてくださったファンの方々のためにも、これから騎手としていろいろと恩返し出来ればと思っています。まずは復帰に向けて、競馬に乗れるようにしっかり頑張っていきたいと思います。また応援をよろしくお願いします。
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