【セントライト記念】皐月賞馬をねじ伏せたミッキースワロー「簡単に交わすことができた」

セントライト記念を勝ったミッキースワロー

●9月18日(月・祝) 4回中山5日目11R セントライト記念(G2)(芝2200m)

近3年は皐月賞馬イスラボニータ、ディーマジェスティ、同3着馬キタサンブラックが貫禄を見せて勝利。今年は関西から皐月賞馬アルアインが参戦し、ファンは単勝1.7倍の圧倒的な1番人気に支持したが結果は2着。春のクラシックには出走が叶わなかったミッキースワロー(牡3、美浦・菊沢厩舎)がメンバー最速の上がりで皐月賞馬を並ぶ間もなく交わし去り、菊花賞の有力候補に名乗りを上げた。

道中はアルアインの後ろをピッタリとマーク。4コーナーでは先に仕掛けたアルアインに少し離されかけたが、ラスト1Fでエンジンに火が付くと、アッという間にアルアインを捕らえて先頭。「だいぶしっかりしてきましたね。併せる形になればと思いましたが、簡単に交わすことができました。レースは思った通りでした」と手綱をとった横山典弘騎手もしてやったりだ。

今回は甥っ子でもある菊沢一樹騎手から乗り替わりとなったが、強気な位置取りが裏目となった2走前の京都新聞杯、逆にジックリと構えすぎて差し届かなかった前走のいわき特別の教訓を生かし、重賞の舞台であっさりと結果を出したあたりはさすが百戦錬磨のベテラン。「ゲートの出がもう一つでしたが、上手く位置をとれましたね。元々いい馬だと思っていましたが、厩舎からは良くなっていると聞いていました。次も楽しみですね」と振り返る表情にも余裕がうかがえた。

菊沢隆徳厩舎と横山典弘騎手のコンビといえば、アエロリットでNHKマイルCを勝ち、厩舎に初のG1タイトルをもたらしたゴールデンコンビ。秋華賞で重賞3連勝を狙うアエロリットに続いて、翌週の菊花賞にも有力馬を送り込むことになった。2001年のマンハッタンカフェ以来となる関東馬の菊花賞Vへ。この秋はゴールデンコンビから目が離せない。

ミッキースワローと横山典弘騎手
セントライト記念ミッキースワローの口取り
ミッキースワロー野田みずきオーナーと握手を交わす横山典弘騎手

ミッキースワロー野田みずきオーナーと握手を交わす横山典弘騎手

優勝カップを手にするミッキースワローの横山典弘騎手
ミッキースワローの横山典弘騎手は今年重賞4勝目