【南部杯】コパノリッキー連覇でG1通算10勝!次走チャンピオンズCで記録更新狙う

南部杯連覇を達成したコパノリッキー

10月9日(月)、盛岡競馬11Rで第30回 マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)(1着賞金4500万円、ダート1600m)が行われ、田辺裕信騎手騎乗の1番人気・コパノリッキー(牡7、栗東・村山厩舎)が優勝。好位から力強く抜け出す横綱相撲で2着に4馬身差をつけて連覇を達成し、G1通算10勝目を飾った。勝ちタイムは1:34.9(稍重)。

2着は逃げ粘った7番人気・ノボバカラ(牡5、美浦・天間厩舎)、3着には中団から脚を伸ばした5番人気・キングズガード(牡6、栗東・寺島厩舎)が入線した。

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スタートで2番人気のゴールドドリームが大きく出遅れ、テンの速さで勝るノボバカラが先頭へ。2番手にウインフルブルーム、コパノリッキーはベストウォーリアと並んで好位につけた。直後にカフジテイクとキングズガードが追走。出遅れたゴールドドリームは向正面で一気にポジションを押し上げた。

軽快に逃げるノボバカラは抜群の手応えで4コーナーに向かうが、外からコパノリッキーが接近。残り200m手前で先頭に並びかけると、田辺騎手のアクションに応えて一気に突き放した。3番人気のカフジテイクは伸びを欠いて4着。出遅れたゴールドドリームは5着、2014年から連覇して3年連続連対中だったベストウォーリアは6着に終わった。

コパノリッキーは、5月のかしわ記念に続いてG1を連勝。ホッコータルマエ以来となるダートG1通算10勝の大台に乗せた。今後についてはレース後、管理する村山明調教師が「次はチャンピオンズC(G1)を予定しています。(その次は)東京大賞典なのか、川崎記念かフェブラリーSかはわかりませんが、来春までの現役になると思います」とコメント。ダートG1通算11勝目の新記録を目指す。

馬主は小林祥晃氏、生産者は日高町のヤナガワ牧場、馬名の由来は「冠名+人名より」。

【田辺裕信騎手のコメント】
「大した馬ですね。すごいと思います。ホッコータルマエの記録に並ぶG1・10勝目というのがあったので、多少は責任感がありました。(盛岡では)レースもうまくいっているんですけど、レコードで前回も前々回も勝たせてもらっていて、先生や馬主さんから『自信を持って乗れ』と言われていたので、馬を信じて普通に乗ってきただけです。

休み明けもあって(パドックや返し馬では)ちょっとおっとりしているなという感じがしました。ゲートで少しモゾモゾ動く馬なので、落ち着いていたのは良かったと思います。スタートは上手に出られました。先行するだろうなと思っていた馬が先行して、自分の欲しい位置がすぐ取れたので、思い通りの形で行けました。希望通りというか、遅い流れの前めにつけたいと思っていて、絡んでくる馬がいないといいなと途中では思っていました。

(直線では)コパノリッキー自体も十分に脚を溜められていたので、もう止まらないだろうなとは思いました。見たまま強いですね。自信を持って乗れました。(今後については)僕が決めることじゃないのでわからないですけど、年だからダメだと言う声もチラホラ聞こえてきますけど、元気に若い馬を負かしていますので、十分に走れると思います。(G1・11勝目は)当然、期待していいと思います」

【村山明調教師のコメント】
「帝王賞を回避して、間に合えば南部杯からの始動ということでしたが、正直、追い切りも足りないかなという状態ながら、よく頑張ってくれました。掴みどころがなく、ホワンとした馬ですが、これだけ力のある馬。今後も力を発揮できるよう仕上げていきたいです。次はチャンピオンズカップ(G1)を予定しています。右回りより左回りの方が相性がいいですからね。JBCは大井の右回りで相性ももう一つですからね。恐らく今シーズンいっぱいで種牡馬になると思います。東京大賞典なのか、川崎記念かフェブラリーかはわかりませんが、来春までの現役になると思います」

  • コパノリッキー
  • (牡7、栗東・村山厩舎)
  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:コパノニキータ
  • 母父:ティンバーカントリー
  • 通算成績:30戦15勝
  • 重賞勝利:
  • 16、17年南部杯(Jpn1)
  • 14、16~17年かしわ記念(Jpn1)
  • 16年帝王賞(Jpn1)
  • 14~15年フェブラリーS(G1)
  • 14~15年JBCクラシック(Jpn1)
  • 15年東海S(G2)
  • 13年兵庫CS(Jpn2)

南部杯連覇を達成したコパノリッキー
南部杯連覇を達成したコパノリッキー
南部杯連覇を達成したコパノリッキー

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