【秋華賞】和田も絶賛ラビットラン「あまり乗ったことのない乗り味」

和田竜二

和田竜二騎手にとっても
2001年以来のG1制覇が懸かる

12日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、ラビットラン(牝3、栗東・角居厩舎)に騎乗する和田竜二騎手の一問一答は以下の通り。

●22年目のベテランも舌を巻く ラビットランの乗り味

-:前走、ローズSの勝ちっぷりは振り返っていただいていかがでしたか?

和田竜二騎手:思っていた以上に鮮やかに勝ってくれましたし、流れも向きましたね。競馬も芝は2度目で半信半疑でしたが、上手に走ってくれて、改めて能力の高さを感じましたね。

-:イメージ通りの競馬でしたか?

和:中京もいい脚を使っていましたし、流れも速かったので、位置取りは後ろに見えましたが、落ち着いて走っていたのでね。

-:コンビを組まれて2戦2勝です。芝の走りについてはどうでしょうか?

和:芝自体も乗り味が良くて、軽いトビをしていたので、走りそうな気はしていました。まあ、強いですよね……。あまり乗ったことのない乗り味で。楽しみはありますね。

-:あまり乗ったことのない乗り味とは、具体的に表現していただくとどんな雰囲気ですか?

和:身体全体を使って走るのですが、軽く上にピョンピョンと飛んでいる感じですね。スピードにも繋がりますし、余裕のある走りをしていますね。素軽過ぎるくらいですね。

-:最初の芝で乗られた時は驚きもありましたか?

和:こういう感じの走りになるのかな、という……。あまり経験がないので、こういう馬もいるのだなと思いましたね。

-:先程から伺っていますが、ラビットランの長所はどんなところでしょうか?

和:条件も問わなさそうな感じもしますし、キレ味もあるのでね。決め手が強烈なのは武器になると思いますね。

ラビットラン 和田竜二

今週は坂路での最終調整となったラビットラン

●「計り知れない能力」G1でその素質がベールを脱ぐか

-:今度は京都の芝2000mになると思います。コースと条件についてはいかがですか?

和:距離は前走(芝1800m)でも止まる感じはしなかったですけど、前半から力が入ってしまうと心配ですし、折り合いも必要になってくると思います。コース形態がまた変わってくるので、基本的には先行有利だと思いますから、ロスのないよう競馬が出来ればと思います。

-:その位置取りの部分で意識するところはありますか?

和:枠や流れによりますからね。この馬のリズムを壊してまで……とも思いますから、極力いけるだけのところで競馬はしたいと思いますから。そのあたりは馬と相談しながらですね。

-:現時点でいいのですが、レースのイメージというのはありますか?先程もヒントをいただいていますが。

和:馬の力を出し切って、結果を出すだけなので。まあまあ……勝てるイメージを湧かしていきたいと思います(笑)。

ラビットラン 和田竜二

-:和田騎手自身、今年は81勝を挙げて、自己最高という成績を挙げられています。非常にリズムもいいのではないでしょうか。

和:おかげでこういう良い馬も任せてもらえるようになりましたし、キッチリ大舞台でも勝たせられるようやっていきたいと思います。

-:このタイミングでラビットランという馬で挑戦することについてはいかがですか?

和:キャリアが浅いのでね。芝も2戦しか走っていませんし、走ることには未知な部分も、不安も楽しみもあります。乗る分に関しては凄く楽しみですね。まだ能力が計り知れないところはあるので、どんな条件でもこなしてほしい思いはあります。

-:和田騎手自身、G1制覇への思いはありますか?

和:今までもチャンスがなかったわけではないと思いますし、こういう機会を与えてもらっているので、こういう時にキッチリ勝てるジョッキーでありたいと思います。まあ、あまり気負わないでいこうと思ます(笑)。

-:和田騎手のファンをはじめ、ラビットランがどんなレースをするか、楽しみにされているファンが多いと思いますが、抱負をお願いいたします。

和:能力の高い馬なのでね。先々も楽しみはあると思いますし、力をつけていって、G1で箔をつけていってほしいと思います。G1でも力を出し切れるよう頑張って欲しいです。

和田竜二

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