【桜花賞】まだまだ底知れないリバティハイツ高野師「どんなペースにも対応してくれる」

高野友和調教師

共同会見でリバティハイツについて語る高野友和調教師

4日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

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前走、1勝馬の身で挑んだフィリーズレビュー(G2)でいきなり重賞初勝利を挙げたリバティハイツ(牝3、栗東・高野厩舎)。母はアメリカの芝G1を2勝しているドバウィハイツ(父Dubawi)という注目の血統馬だ。レースでも手綱をとる北村友一騎手を背に坂路コースで4F54.2-39.4-25.5-12.0秒を馬なりでマークした。

【高野友和調教師のコメント】
「(前走を振り返って)もともとスタートはセンスある馬なので、恥ずかしくない位置で競馬をするかなとは思っていたんですけど、それにしてもハイペースでもスムーズに流れに乗っていましたし、良い感じに競馬を進めてくれました。直線でちょっと狭くなってマズイなと思いましたが、、割ってからの伸び脚もなかなかで、目の覚める……ってほどではなかったかもしれないけど、根性を見せてくれて良いレースだったと思います。もともと能力を秘めている血統なのですが、それが段々と表に出てきたのかなという印象です。

(桜花賞を強く意識していた理由とは)初めて見た時から馬の造りは1つ上だなという感じではいたんです。それがそのまま無事に成長してきました。厩舎に来た時に乗った感触も“これは上級馬の背中だな”というものでした。かなりの血統馬だったので、馬主さんや牧場の期待を考えると、大きいところに連れて行かないとという責任は感じていました。

(格上挑戦でも自信はあったか)500万下で負けてしまったんですけど、悪い競馬じゃなかったですし、能力は感じていましたし、物凄い本調子で使っていたかというとそこまでは行ききれていなかった状態であそこまで走れていたので、抽選にはなるけどトライアルには挑戦すべきだなと判断してチャレンジしました。

(桜花賞に向けての調整過程は)1週前にソコソコ動かして良い動きを見せてくれました。この馬の意図していたデビュー時期より遅れたという観点から、まとまった休みがずっと無く、続けて使っているので、調教で能力を上げようとか、状態を上げようとかという意識よりも、今のこの状況をいかに維持していくか。その結果、馬が段々と元気にフレッシュな感じに持っていければ良いなと。維持という言葉を使いましたが、それを目指していく上で状態がアップしていくのではないかという感じでやっています。

今日の最終追い切りも時計はそんなに求めないけど、最後の1ハロンだけは反応を確かめてスッと流してという感じで乗り役さんとの意見も一致していました。その通りに乗ってきてくれて、凄く良い追い切りだったと思います。道中の折り合いとか、乗り役との意思疎通もできているように見えましたし、馬の体力もG1で戦っていけるくらいに来ているのかなと捉えています。

(北村友騎手も前進気勢が出てきていたと)新馬戦があまり進んで行かないというところから始まって。だけど頭が良い馬なので、競馬で苦しがらずに、レースで流れに乗っていけると馬は理解してくれているので。どんなペースにも対応してくれると思っています。

(一線級の馬たちと初対戦)相手がこれまでより強くなるのは当然ですし、戦い甲斐のあるレースになると思っています。ただ、相手の力量ばかり考えていても仕方がないので、それよりも自分が管理するリバティハイツ号の状態をMAXに上げること一点に注意しています。

(本番に向けてファンの皆様へメッセージ)この馬の血統的にも、リバティハイツの馬生の今後、牝系一族のことを考えても、G1のタイトルがあったらより評価にも繋がると思いますし、それが桜花賞だったらとても良いなと思っています。
馬主さんや牧場関係者、これまでこの馬に熱意を傾けてくれた方のためにも結果を出したいと思いますし、馬券を勝ってくれるファンの方、応援してくださるファンの方のためにも頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」